ばあちゃんのノート


そして次の日・・・
一昨日と同じように、みんな特訓をしていた。

だが、俺は昨日ぶっ倒れたこともあり、
瞳子さんから休むよう言われていた。

でもただ休むだけじゃ暇なだけなので、
守の練習場所に行ってみた。

「よーっす。」
「雪女、大丈夫なのか?」
「あぁ。大丈夫だぜ!」
「無理はするなよ」
「お、鬼道もありがとな!」

その時。
練習場所のドアが開いて、古株さんが入ってきた。

「古株さん!」
「おー、3人とも。瞳子監督を知らんかね?」
「いえ。」
「朝見かけたっきりですが・・・」
「参ったな。実は理事長からの伝言があるんだが・・・」
「伝言?」
「お前さんにも関係がある。・・・いや、お前さんにこそだ。」
「え?」
「福岡の陽花戸中というところで、円堂大介のノートが発見されたそうだ」
「ええっ!?」
「それに雪女・・・お前にも伝言がある。」
「え?」
「同じ中学で、雪姫のノートも発見されたそうだ」
「ばあちゃんのノートが!?」


・・・で。
今、俺達のキャラバンは福岡の陽花戸中に向かっております。

「じいちゃんのもう一つのノートを手に入れるぞ!!」
「ついでに俺のばあちゃんのノートもな!」

「「「おおーーーっ!!」」」

「・・・で。何でリカが居る訳?」
「別にええやん!うちはダーリンたちと一心同体!切っても切れへん仲やねん!」
「(・・・俺には、士郎っつー彼氏が居るのに・・・)」

俺はため息を一つついた。

そしてキャラバンは、陽花戸中に着こうとしていた。

- 125 -

*前次#


ページ:





[ top ]

[ 表紙に戻る ]



ALICE+