元からないなんて言ってやるなよ


そして、練習試合が始まろうとしていた。

・・・が。


「おい!波人はどうした!?」
「あいつなら、昨日の夜中にトイレ行くとき、階段から足踏み外して・・・」
「・・・わかった、それ以上言うな」
「どうする!?1人足りないぞ!」
「・・・あ、いる!」
「「「「「祈莉!!」」」」」

そう言うと、陽花戸中の2人が、祈莉を呼びに走っていった。

そして数分後。

「お、遅れてすみません・・・っ!!」

髪をポニーテールにして、ユニフォーム姿の祈莉が現れた。

そして、試合開始のホイッスルが鳴った。

吹雪がボールを蹴り、ゴールへ向かうも、
ボールを奪われてしまった。

「吹雪らしくないな」
「何やってんのや、ストライカーさん!」

そして、壁山がザ・ウォールでボールを奪い、そのボールを鬼道へ回す。
そして鬼道は風丸にボールを私、
風丸はリカにボールを回した。
が、相手のDFに阻まれる。

「あら、ええ男。・・・でもダーリンたちと比べたらまあまあやな〜。・・・ダーリン!!」

リカは、一之瀬にボールを渡した。
そのまま一之瀬はスパイラルショットを放つ。
が、立向居の青いゴッドハンドに阻まれた。

そして、相手のレインボーループが雷門ゴールを襲うが・・・

「じいちゃん、やってみせるぜ!・・・正義の鉄拳!!」

だが、技は不発に終わった。
そして、はじかれたボールを黒田が押し込もうとしたが、
土門がはじいてセーブした。

「円堂!ゴールは俺達が守る!だからお前は新技に集中しろ!」
「ああ!」
「円堂さん、俺も頑張ります!!」
「俺だって頑張るぜ!!」

「(勇気・・・)」

その時、祈莉は
悲しそうな、嬉しそうな顔をした。

そして、陽花戸に回っていたボールを
土門がボルケイノカットで奪い、そしてそのボールを栗松に渡した。

「オイラも新必殺技、試すでヤンス!!」

そして、栗松は新必殺技「ダッシュアクセル」で
陽花戸のDFをかわした!

「すげえ!」
「栗松、できたじゃねーか!」
「おおっ!」

そして、攻防戦が続いた。

「うちも撃ったるでーー!」

その中、リカがローズスプラッシュを放った!
が、立向居も負けていない。
青いゴッドハンドで止めてしまった。

「(本物みてーだな・・・)」

そして、陽花戸も攻めあがる!
ボールを奪うと、松林と志賀がニニンサンキャクを繰り出して、ゴールに向かう!

「ここは通さないっス!!」

壁山が二人の前に立ちふさがるが、
バックパスでボールは戸田に渡る。
そして壁山をすり抜け、ゴールに向かった。

「アイスグランド!」

しかし、士郎のアイスグランドに阻まれてしまう。
そして士郎は土門にボールを渡し、
土門は一之瀬にボールを渡した。

そして一之瀬とリカが
「愛のラブラブシュート(バタフライドリーム)」を撃とうとしたが・・・

「これ以上シュートは撃たせない!」

と、ブロックサーカスでボールを奪った。

「・・・愛が壊れたね。まぁもとから無かったけ・・・Σムグッ!?」
「黙れ小暮・・・今それを言うんじゃない・・・」

小暮がいらん事を言いそうだったので
とりあえず口をふさいでおいた。

そして、またレインボーループを撃たれ、
また正義の鉄拳を出そうとしたが、また不発に終わった。

「・・・何が、何がいけないんだ?」

そして、また零れ球を押し込まれそうになったが、
鬼道がすばやく動いてクリアした。

そして、そこで前半終了のホイッスルが鳴った。



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