神様、あなたはどうして
雷門のキックオフで、試合が始まった。
・・・が。
今までと比べ物にならないほど、
ジェネシスは強かった。
試合早々、グランのシュートで1点を取られてしまう。
そしてそのまま、
3点、5点、6点・・・
雪女の頭の中に、
世宇子やジェミニストームの試合がフラッシュバックする。
「あ・・・あ・・・」
《雪女!今、俺が代わって・・・》
頭の中に彰人の声が響いた。
「に・・・兄ちゃんは出るな!俺がやる!」
そう言って彰人を振り払うと、雪女は一生懸命走り、
ボールを奪った。
「・・・士郎!!」
そして、そのボールを吹雪に渡した。
が、吹雪の様子がおかしく、
結局ボールを奪われてしまった。
「士郎・・・?」
その後も、どんどん点を取られていく。
「グラン様!私にも蹴らせて欲しいです」
「あぁ、分かったよシュテルン」
そう言い、グランからボールを受け取ったシュテルンは、
DFを抜き、まっすぐにゴールへ。
「貴方方のような方に、技を使うのは勿体無いような気もいたしますが・・・格の違いを見せ付けるためです、申し訳ありません」
そう言うと、シュテルンはこう叫んだ。
「スタージャッジメント!!」
そして凄い勢いで、ボールを蹴った。
すると、周りに星が集まり、
ボールを包みこんでゴールへ!
「マジン・ザ・ハンド!!」
守もマジン・ザ・ハンドを出すが、
ボールが当たっただけでマジンは崩れてしまった。
そして、ボールは守と一緒にゴールへ。
「・・・格の違い、お分かりいただけましたかしら?」
そう言うと、シュテルンはニコリと笑った。
いつの間にか点差は、20点ほど開いてしまっていた。
そして・・・
「流星ブレード!!」
グランが流星ブレードを放った。
「行かせてたまるか!」
雪女も負けじとサクリファイトを繰り出した。
「俺が・・・守る・・・!!」
・・・が、
ボールが当たった瞬間、雪女は思い切り飛ばされた。
スタンドの天使は消え、浮かんでいられなくなった雪女は、地面に背中から落ちる。
「ぐあっ・・・!!」
雪女は背中を思い切り打ち、痛みで動けなかった。
「うわあああああああああーーーーっ!!」
その時、落ちた雪女の横を通り抜け、
吹雪が流星ブレードに向かって突進していった。
「や、だ・・・しろ・・・」
「いかな、で・・・・」
背中の痛みで動きたくても動けない。
―止めたい、守りたい―
その思いは次の瞬間、粉々に砕け散った。
「ぐあああっ!!」
吹雪の顔面に流星ブレードが当たり、吹雪は吹き飛ばされてしまった。
「士郎ーーーーーッ!!!!」
ああ、神様。
どうして貴方はいつでも
俺の大切なものを、傷付けるのですか。
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