寝不足から始まりました
「・・・そういや俺、あっちで暖めてた技があるんだよなー・・・」
絶対にあっちじゃ出来ないと思ってた技。
あっちは超次元サッカーなんて、絶対出来ないもんな。
「・・・使うべき?」
兄ちゃんの写真たてを前に、俺は小一時間ほど悩んだ。
「・・・使おうかな。せっかくトリップしたんだし・・・」
そしてつんっ、と写真たてをつついた。
「兄ちゃん・・・もし俺がやばくなったら、入れ替わってくれるか?・・・なんてな。」
雪女は苦笑いしながら、そっとペンダントをつけた。
「みゃ。」
「お、エター。俺のこと応援してくれるのか?」
「にゃー!」
「おっ、レジェもか!・・・ありがとな!」
「「にゃっ。」」
雪女は、そっとエターとレジェを抱きしめた。
「眠い眠い眠い眠い眠い眠い眠い眠い。」
昨日、暖めていた技を完成させるために
夜中こっそり家を抜け出したため、
かなり寝不足。
「(・・・でもなんでだろ?抜け出したのはたったの1時間だけなのに・・・。まるで4時間ぐらい寝てないようなクマが・・・)」
「あら?火月様、どうしたんだろ?」
「寝不足なのかな・・・?」
「クマができてるよ・・・大丈夫かなぁ。」
本当、こういうときだけ男顔でよかったと思うよ。
・・・あ、自分で言ってて悲しくなってきた。
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