ふたたびのふたり


そして次の日。

「さぁ!今日も張り切って特訓だ!!」
「「「おーーー!!」」」

「炎のストライカー探しは、私たちに任せて!」
「あぁ、頼むぜ!」
「頼りにしてるぜ!!」
「私たちも探しに行きましょう!」
「はい!」
「・・・はぁ。」

「おーい!!」

その時、土方の声が響いた。

「土方!」

どうやら土方は、俺たちに野菜を届けに来てくれたらしい。

「悪いな、土方!」
「地球を守ってもらってるんだ、いつも元気でいてもらわなきゃな!」
「(相変わらずいいやつだよなぁ・・・。あいつに紹介したら、喜びそうだけど)」

そんなことを考えていたら・・・

「「おーーーい!!!」」

「この声は!」

バッ、と声のしたほうを見ると、
そこには・・・

「ひゃっほーーーー!!」
「きゃっほーーーー!!」

「綱海!」
「柚流!?」

そして二人は、またもや綺麗に飛び・・・

スタッ、と綺麗に着地した。

「よう!」
「探したわよ、スノーガール達!」

「綱海!」
「それに柚流まで!?」
「ちょっと、危ないじゃないですか!こんなもので飛んできて!!」

目金が、さっき目の前に落ちてきた
綱海と柚流のサーフボードを叩きながら、そう文句を言った。

「わりーわりー!お前ら見たら、すっとんで来たくなっちまってな」
「まぁ、気にしないの。ノープログレムよ!」
「・・・たくもう・・・」

「ところで円堂、俺たちのチームとサッカーやらねぇか?」
「俺たちのチーム?」
「俺、サッカー部に入ったんだ」
「えっ・・・」

「「「サッカー部に!?」」」

「ちなみにミーは一時的なマネージャーだったりしまーす。その学校にちょっとした縁があってね」
「そういや、柚流のじーちゃんは俺の学校の先生だったよな」
「そうよ、もう69だってのに、未だに国語のティーチャーしてんのよ」
「ところで、なんで急にサッカー部に・・・?」

そう雪女が聞くと、綱海はにこやかにこう言った。

「この前、なんか面白かったしな!」
「まぁ、ノリよノリ!」
「ノリって・・・」
「・・・で、みんなにお前らのこと話したら、それはフットボールフロ・・・なんとかで優勝した雷門中に違いない!って」
「で、どうしても試合がしたいって聞かないのよ!」
「・・・な、いいだろ円堂。俺の顔を立てると思ってさ!」
「それに・・・」
「それに?」
「俺、お前らともう一回サッカーやりたいんだ。」
「綱海・・・」

そう言うと、円堂は飛び切り嬉しそうな顔でこういった。

「勿論さ!みんなもそうだろ?」
「ああ!」
「喜んで相手になってやる!」

その時。

「その試合、許可できません」

「「ええっ!?」」

声の主は、瞳子監督だった。

「・・・みんな、昨日のことを忘れたわけじゃないでしょうね」

“昨日の事”

そう言われると、みんなの頭には
バーンの事がちらついた。

「私たちは強くならなければいけないの。そんな、何の練習にもならないような地元チームと試合して、遊んでいる暇はないはずよ」

その時、どうやらカチンと来たらしく、
柚流がいつものヘラヘラした笑顔ではなく、真剣で真面目な顔をしていた。
それに、いつものふざけたような口調ではなくなっていた。

「・・・お言葉ですけど、私たちが何の練習にもならない地元チームですって?」
「何の練習にもならない・・・って、ちょっと言い過ぎじゃねーのか?」
「それに・・・条介の大海原中だって、こう見えても沖縄ではピカイチ。本当はフットボールフロンティアに出るはずだったのよ?」
「フットボールフロンティアに!?」
「ちょっとした事情で、出られなかったみたいだけど・・・」
「事情?」
「地区予選決勝の日に、村祭りがあってよ・・・」
「ノリまくってた監督が、試合の事完全に忘れてたみたいなの・・・」

「え?」

「で、結局不戦敗・・・ってわけだ。」

「・・・マジっスか・・・」

「「まぁ、そういうこともあるわな!!」」

「「「ありません!!!」」」

気楽そうな声でハモった二人に、
みんな(女子)が一斉に突っ込みを入れた。

「(うわー、超気楽だなー)」

当の雪女は、そんな事をちょっとだけ考えていた。

「・・・まぁ、それより試合よ試合!」
「やってくれんだろ?円堂!」
「監督、いいですよね!?」
「「「・・・監督!」」」

そうみんなが言うと、
瞳子さんはため息を一つついて・・・

「・・・好きにすればいいわ」

そう言って、どこかへ行ってしまった。

「「「・・・・やったーーーーっ!!」」」

「そんじゃ行くか!!」
「みんな、待ってるからね!」

そして俺たちは、大海原中についた。


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