どうも、助っ人です。


《おーっと、ここで雷門中から交代だ!んっ?出てきた選手は・・・狽セ、誰だー!?》

「気にするな!!・・・ただの助っ人だからよ!」

あれ?俺今凄くかっこよくね?
マジかっこよくね?・・・じゃなくて。

「・・・よっ」


俺は、倒れてる半田を担いで、
秋ちゃんに渡した。

「・・・コイツ意外に軽いんだな。・・・あ、秋ちゃんお願いするぜ。」
「火月!!!」
「狽ィうふッ」

後ろから大声で叫ぶ円堂にすごく驚いた。

「・・・お、おう!」

振り向けば円堂はめっちゃ笑顔で
こっちに手をふっている。
しかし、向こうは俺をかなり凝視していた。

「・・・!(見られてる!つーか俺、帝国全員にむっちゃ見られてる!!)」
「火月!」
「(パスか!)よし、こい!!」
「いっけぇぇぇぇえ!!」


ぶんっと投げられたボールは、
俺のところへ来た。

「よし、任せろ!」

胸で受け止めてから、俺は気づいた。
周りを見ても立ってる味方はちょっぴり。

「あ・・・やっべ。」
「敵は一人だ、潰せ!」
「・・・でもコレが平気なんだなっ。」
「あ、あいつ笑ってやがる!」
「ふざけんな!やっちまえ!」

周りの敵を、軽やかにかわし、
気が付けば目の前には、
ガラ空きのゴールと源田。

「・・・俺、今かなりキテるんだよな」
「来るなら来い!」

その時、ひゅううっ・・・と
俺の周りに冷たい風が吹いた。

「・・・来た!(昨日、寝ずに特訓したかいがあったぜ!)」

そう言って、
かまえる源田に向かって足を振り上げて、


「いっけぇえええええええ!!!!」


力の限り、ボールを蹴った。


「くらえ!アイススピアー!」

すると、ボールが尖った氷に包まれて、
まるで・・・槍の先端のように鋭く、刃物のようになった。
そして凄い速さで、ゴールに一直線。


「パワーシール、ぐはっ!」


ドーンッ!と大きな音と一緒に源田がゴールにボールと一緒に入った。

「よし。練習の甲斐があったぜ。」

俺は、小さくガッツポーズを決めた。

《・・・な、なんとおおお、正体不明の雷門中選手が、初の・・・初のゴールを決めたぁぁぁぁああ!!!》


「・・・大丈夫か?お前・・・」

もしものことがあったら、と思って
源田のところに駆け寄ってみると、
うう、と呻いたのを聞いて安心した。

「・・・大丈夫みたいだな、立てるか?」
「あ、ああ・・・ありがとな・・・・」

はた、と俺を見て固まる源田。

「・・・(うん、まぁそりゃびびるよな。)」

敵が自分のことで心配してるんだからな。


「・・・おま、」
「うん、血も出てねぇみたいだし、大丈夫だな。足とか痛めてねぇといいけどな・・・」

とりあえず、心配しておこう。
てか、ハーフコートまで帰るのに視線が痛すぎてマジで死ぬかと思った。俺が。

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