視線と嫌な予感
・・・でもやっぱ帝国は強い。
染岡にボールが渡る所で
ボールが取られ、ボールは帝国トリオに。
三人がくるくる周りだしたのが見えた。
「「「!?」」」
「いいこと教えてやるよ。何回も同じ技出すと、敵に弱点を見極められるんだぜ。」
雪女はふわり、と
普通じゃあり得ないぐらいの高さに飛び上がり、
くるくる回ってるデスゾーンから、ボールを奪った。
「っなに!?」
「・・・いっただき!」
ボールは今、雪女の足元に。
「意外に弱いんだな、お前ら。」
その時、ホイッスルが鳴った。
「やっと前半終了かよ。早えーな。」
「火月、お前すっげぇよ!帝国学園の奴らから点とっちまうんなんて!」
「まぁな。昨日寝ずに練習したからな・・・」
「円堂、もしかしてそいつが?」
「火月雪女ってんだ。よしみんな!一点返したらもう一点返すぞ!」
「おいおい、はしょりすぎだお前。」
わらわらと集まるサッカー部みんなの
好奇の目がすげぇ痛ぇ。
「・・・(そして半田、お前・・・まだ寝てるのか。)」
「おい・・・」
「え?俺?」
一番雪女をガン見してた染岡が話しかけてきた。
「煤E・・(ちょ、目付き悪りィ。)」
あまりにもガン見されてて、びびりながら染岡と向き合うと、
チラリと半田を見てぶっきらぼうに話しかけてきた。
「あ、ありがとな、・・・半田を運んでくれてよ」
「あぁ、別になんてことはないぜ。俺こそ悪かったな・・・一人で突っ込んで。」
「・・・お前、どっかでサッカーしてたか?」
「あー、うん。まぁ少しはな。」
「そうか・・・ところでお前のプレイが、何だか誰かに似てる気がするんだが・・・誰だったか・・・名前が出てこない・・・」
「火月義正・・・とか?」
「・・・そう!それだ。・・・なんで分かった?」
「だって俺・・・火月義正の子供だし。」
「「「え・・・」」」
しん、とその場が一気に静かになった。
「・・・(あ、やべ。)」
「もう嫌だ・・・」
「え、ちょ、ま「もう、もう嫌だーー!」
ダッとその場から逃げだした目金を円堂が必死に止めようとしたが、あっけなく失敗。
「・・・(てか、俺の話聞いて逃げるってどうなんだ。眼鏡叩き割るぞ。)」
・・・あ、これで豪炎寺来てくるじゃん。
やったー、生ファイアトルネード見れる。
ん・・・?
雷門ピンチ→俺が出場でなんか活気が出た→眼鏡逃亡でピンチだけどイレギュラー(俺)がいる
・・・って事は!
「やべぇ、俺ちょっと行ってくる!」
「火月!」
円堂に引き止められたけど無視だ。
だって・・・・このままじゃ・・・・
このままじゃ豪炎寺が出ないかもしれない!
「(・・・俺は、そんなの嫌だ!)」
一本の木と並んでいる豪炎寺を見つけた。
息を切らせながら、俺は叫んだ。
「な、なぁ!サッカーやらねぇか!?」
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