水色のスパイク
「・・・これは今使うべき、だよな」
そう言って、俺はカバンの中から
一つのスパイクを取り出した。
イナズママークの入った、水色のスパイク。
それを見た瞬間、響木さんの表情が変わった。
「雪姫の、スパイク・・・!」
・・・雪姫ばあちゃんのスパイク。
ジェミニストームにやられて病院に入院してたとき、父さんがくれたもの。
俺はベンチに座って、スパイクを履き始めた。
「・・・実は俺、心に籠ってた時に、雪姫ばあちゃんに会ったんだ。」
「!?」
「そん時に俺、言われたんだよ。「例え、つらくて悲しいことがあっても、目をそらしたらおしまいだから」ってな」
「・・・」
「だから、俺は目をそらさない!」
そう言うと雪女は、
スパイクの靴紐をキュッ、ときつくしめた。
「そうっスよね!」
「風丸たちに思い出させてやろうぜ、俺たちのサッカーを!」
「あぁ!」
「「「おーーーーっ!!」」」
そして、試合開始のホイッスルが鳴った・・・
試合早々、円堂が上がっていく。
そして鬼道のバックパスを受けて、上がっていくが、
風丸にいつの間にかボールを奪われていた。
「!?」
「取るのが・・・見えなかった!?」
「「行かせない!!」」
土門と鬼道が止めようとするが・・・
「疾風ダッシュ!!」
ものすごい速さで二人を抜き去った。
「なんだ、あの速さは!!」
そして風丸はそのまま、壁山にむかってシュートを撃った!
「危ない!!」
雪女は即座に壁山の少し前に割り込んだ。
そして・・・
「アイスウォールG2!!」
ボールに向かって右手を振り下ろす。
すると厚くて高い氷の壁が地面から突き出した。
そしてシュートが壁に当たる!
ガシャアアアン!!
しかし、シュートが当たった瞬間、
氷の壁は崩れ去った。
そしてボールは雪女の胸元へ!!
「うあああっ!!」
「雪女!」
そして雪女は吹き飛ばされた。
が、少しも軌道を変えずに、ボールはゴールへ!
「ムゲン・ザ・ハンド!!」
しかし、立向居はムゲン・ザ・ハンドでなんとか止める。
「・・・なんて、威力だ!」
「まだほんの小手調べだがな」
そう言って、風丸はもとのポジションに戻った。
「・・・いっ・・て・・・」
「雪女!大丈夫か!?」
「何とか、な・・・」
胸にズキズキ、と痛みが走るが、
俺は我慢して立ち上がった。
そして試合再開。
豪炎寺や一之瀬が上がっていくが、
半田や宍戸に止められてしまう。
「雪女!」
「おう!」
「通しませんよ、雪女先輩!」
「望むところだ!」
小林が俺を止めに来るが、俺は難なくかわした。
そしてゴール前の豪炎寺に、ボールを回した!
「爆熱ストーム!!」
そしてそのまま、爆熱ストームを撃った!
・・・が。
「デュアルスマッシュ!!」
影野との連携技で止められてしまった。
「「「!?」」」
「新しい技みたいだけど、大したことないね、ふふふ・・・」
「この程度なら、いくらでも止めてやる」
「あいつら、なんて強さだ・・・!」
「これがエイリア石の強さなのか!」
そして、試合再開のホイッスルとともに、
柚流と染岡がゴールへ向かって走り出した。
塔子や土門が止めに入るが、二人はものすごい速さで避けていく。
「・・・アハハッ、遅い、遅いよッ!!」
「俺にシュートを撃たせろよ、柚流!」
「当たり前だよォ!」
すると、円堂と壁山が二人の前に立ちふさがる。
「円堂、壁山!」
「通すわけには、行かないっス!」
「・・・ふうん?」
「!」
「そう言う事は、まずこれを止めてから言うんだねェ!!」
そう言うと、柚流はこう叫んだ。
「ダークウォーターマジック!」
柚流と染岡の周りに、闇のように真っ黒な水のカーテンが出来る。
そして、二人の姿は完全に見えなくなった。
勢いよく流れる水の威力に吹き飛ばされそうになりながらも、
二人は柚流と染岡を探すが、後ろから一つの声が。
「アタシたちはここだよォ」
そして、それを聞いた二人は、水のカーテンの威力に吹き飛ばされた。
「染岡、行ってやんなァ」
「あぁ」
そして染岡がゴールに向かうが・・・
「染岡くん!」
吹雪のアイスグランドで阻まれ、
ボールはタッチラインを超えてしまった。
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