視線が痛いけどそれはそれで
次の日。
・・・マジでもうみんなの視線が痛い!
それとしか言いようがないくらい痛い!
「・・・おーい、火月!」
円堂の声が聞こえたから、俺はスッと振り向いた。
「おはよう!」
「・・・おはよ、えんどー。」
「どうしたんだ?・・・あ!そういえばお前、サッカー部入るんだよな!?な!」
「は、入る予定だけど・・・っておぅ!?」
ガッと手を握り込まれた。
見えないけど、俺の顔は今たぶん真っ赤だ。
しかし恥ずかしがっている場合じゃない。
円堂の耳を掴んで、俺は耳元でこう言った。
「・・・俺、サッカー部では、男として振舞うからな。お前には女って言ったけど、内緒にしとけよ!秘密だからな!」
「あぁ、わかった!・・・これからよろしくな!」
「あぁ。」
そしてそのまま教室までサッカートークをする円堂と登校するはめになった。
(サッカートーク好きだからべつにいいんだけどさ。)
「今日からサッカー部に入る火月だ。みんなよろしくな!」
「火月雪女だ。迷惑かけると思うけど・・・とりあえずヨロシク。」
そういうと、俺はぺこっと軽く礼をする。
「よ、よろしくでヤンス火月先輩!」
「ほんとに、本当に先輩サッカー部に入ってくれるんスね!俺、嬉しいっス!」
「おー。わからねぇとこあったら遠慮せずに言えよー。わかる限り教えてやっから。」
はい!と元気よく返事をする一年に、ついつい口が緩んだ。なんだよこの可愛い生物は。
・・・ふと、少林が近くに寄って来てたから、
しゃがんで目と目を合わせてみる。
「・・・せ、先輩!」
「ん?」
「かっこ、よかったです!昨日の試合、感激しました!僕少林って言います!」
「・・・うん。よろしくな、少林」
ニッと笑ってわしゃっと、軽く頭を撫でてやると、少林は嬉しさのあまりぴょんぴょん跳び跳ねていた。かわいいぜ・・・!
なんだろうこの可愛い生き物。
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