男顔にマジで感謝!


試合も終わり、部室に戻ろうとした時に

「あ、あの・・・火月雪女さん・・・」
「ん?」
「僕の名前は幽谷博之です・・・」
「そ、そうか・・・ところで、俺に何か用か?」
「くくく・・・ゴーストロック。」
「狽ソょ、え!?う、動けねぇ・・・!」

急に現れて、
いきなりゴーストロックかよ!?

もちろんかわせる余裕など、まったくなかった。
・・・体が動かなくなってしまった。

「・・・それじゃあ、行きましょう?」

ひょいっ

幽谷に軽々と抱き上げられる俺の体。
え・・・こここ、これってお姫さま抱っこ!?

「ちょ・・・お前なに言ってんだよ!・・・あーもー意味わかんねぇ!!」

って感じでついたのが尾刈斗中サッカー部の部室。
うっわぁ不気味。

ドサッ

「白ノッてぇ!!こら幽谷!!いきなり何すんだよ!!」
「美しい・・・。」
「・・・えっ?」
「僕はあなたに・・・一目惚れしてしまいました。」
「え・・・!?」
「あなたのことが好きです。」
「え、いや・・・いきなり好きって言われても・・・お、俺男だぞ!?///」
「え?・・・何言ってるんですか?どう見たってあなたは女の子ですよ。」

・・・狽ホれてる!?

「な、何で俺が女ってわかったんだよ!」
「・・・秘密です」
「〜!!」

・・・カマかけか?カマかけなのか!?
つーかもう急な告白に戸惑ってるのが自分でもわかる。
あぁ、見えないけど絶対顔赤い!!もうマジで死にたい!

「・・・可愛い。」

え?え?顔が近付いてきてる!
顔近い近い近い!!!

俺は条件反射で目を瞑った。
その時。

買oンッ

「「「大丈夫か!?」」」

現れたのは走ってきたのであろう
息を切らせている守、風丸、豪炎寺。

「み、みんな・・・」
「・・・チッ」
「幽谷お前・・・何やってんだ!!」
「邪魔されてしまいました・・・か。」
「ファイアトルネードで殺ってやる・・・」
「・・・そ、それは駄目だろ豪炎寺!」
「なんで止めるんだ火月!」
「風丸まで!?普通止めるだろ!!つーかお前らちょっと待てッ!!」
「やれやれ・・・今日は邪魔されてしまいましたがまた今度チャンスを伺いましょう」

ゴーストロックが開放されたのか、
ふっと体が軽くなった。

「ふふふ・・・また会いましょう?雪女さん」

チュッ。

一つの軽いリップ音・・・・ってええ!?

「えっ!?」
「「「あぁぁぁ!!!」」」

どうやら俺は、幽谷にほっぺたに
キスされたようだ。。

「「「・・・やっぱり殺す」」」
「お、落ち着けよ!!じゃ、じゃあな幽谷!」
「・・・はい、またお会いましょう」

そしてあの3人を宥め、
そしてやっと帰ってきた。


「つ、疲れた・・・。猫達に癒されたい・・・。」
「ところで・・・何で幽谷ってヤツは、火月にキスしたんだろうな?」
「・・・ホモだったんだろう」
「(あれ・・・結果オーライ・・・?)」

俺の男顔に感謝感謝。

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