未知との交流
「(・・・あ、探してたテーピング2つともあった!)」
探してたテーピングは何と、雪女の足元にあった。
「(どーりで、なかなか見つからなかったわけだ・・・!!)」
そして、雪女はテーピングをカゴに急いで入れた。
「(・・・ソッコーで会計行かないと何かやばい気がする。)」
駆け足で源田のそばを駆け抜けようとしたが・・・
「・・・し、失礼っ!」
「あ!待て!」
「うわ、っ・・・!な、何だよ!」
逃げようと思ったら肩をつかまれた。
さっすがキーパー。つかまれた肩が痛てぇ痛てぇ。
「・・・あっ、の!・・・俺、忙しいんで!」
必殺☆雪女の苦笑いスマイル(あ、久々)で頼むと、
顔を赤くして、一瞬力が緩んだ隙に俺は脱兎。
俺の脚力は風丸と互角・・・のはずだから!
「(・・・うし、脱出成功!)」
“しまった!”なんて顔を歪めた源田氏に少し悪い事したな、と
反省してレジに向かった。
・・・シャンプーとリンス買った。テーピングも買った。
さぁ帰ろう、そうだ帰ろう、早く帰ろう。
・・・さて帰ろう。そうだ帰ろう。絶対帰ろう。
・・・だがしかし、入り口に待ち伏せしていた帝国トリプルズに捕まった。
あーもーなんだよー。
・・・泣くよ?俺泣いちゃうよ?
つーか死亡フラグビンビンなんだけどォ!?
「あー・・・(ガチで帰りてェ・・・)」
トリプルズからの視線が、すっげェ痛い。
「・・・おい。」
「(怖ッ!!)狽ネ、何だよ?」
「・・・お前は何者だ?」
ふと、鬼道の顔を見ると
ゴーグルの内にある赤い目がギラギラしていた。
わぁ。俺、チキン肌になったよ。
お前、中学生のクセに気迫ありすぎだ!
「んー。まずは自分で名乗るべきだろ・・・(・・・一応知ってるけど。)」
俺は前髪を軽く直すと、こう付け足した。
「・・・脅迫まがいだぜ、こーゆーの。」
「お前!鬼道さんになんて口の聞き方してんだよ!!」
キレた。
今から俺フラグクラッシャーになる。
「・・・うるせーよ、ペンギン野郎!」
「秤スだと!?」
「止めろ佐久間。俺は鬼道、帝国学園サッカー部キャプテンだ」
ニヤリと不敵な笑みに思わずまたぞくりと鳥肌が立った。
仕方なしに自己紹介をする。
「あー・・・俺は、雷門中サッカー部の、火月雪女。」
「・・・では雪女。試合でのお前のプレーは軍を抜いている。それにプレイが誰かに似ている。・・・答えろ、何者だ?」
「狽ヨ・・・!?」
・・・まさかの買いかぶり発言に焦った。
いや確かに俺、デスゾーン崩したけど、
そこまでじゃない!絶対に!
確かに俺、火月義正の娘だけど!
「(・・・あーもー、わっかんねぇよ!)」
と、頭がわけわかめ状態で行き詰まった俺に、助け船を源田氏が出してくれた。
「鬼道、それぐらいでいいんじゃないか?」
やんわりと間に入ってきた源田氏が、
迫る鬼道を止めてくれた。
キングオブゴールキー・・・キングオブオカン、GJ。
「えっと、火月でいいんだっけ?」
「ああ、そうだぜ。」
「俺は源田。いきなり突っかかってすまない」
そう言って申し訳なさそうにする
源田氏にキュンときた。
あれだ、自分の息子の失態を謝る親だ。
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