買い被りは勘弁してくれ


中学生とは思えないジェトルメンに感動して、
おもわず頭をぐじゃぐじゃと撫でてやった。

「狽ネっ!?」
「なぁお前、意外といい奴だな!・・・あ、もしかしたらお前らも、テーピング探しに来たのか?」
「・・・あ、ああ・・・」
「ふーん、そっか。・・・ま、俺も自分の分と父さんの分買いに来たんだよなー。」
「そ、そうなのか・・・」
「・・・つーか、たくさんあって探すの大変だよなあ!」
「そうだな・・・」
「伯ケ田?おい、源田!?っ、おいお前!」
「(ま、まぁ・・・俺もすべてが男顔じゃねぇからな・・・(汗)」

顔をちょっぴり赤くして、固まった源田氏の
肩をがくがく振る佐久間が、いきなり俺に対して怒りだした。

「狽ソょ、おまっ、待てそれ理不尽。」

捕まれた肩がちょっと痛ェ。
あ、近くで見るとお前スゲーイケメンだな。帝国にはもったいない。(ちょ

「・・・なぁ。」
「んだよ!」
「(顔近ェ・・・)これやるよ。」

スーパーの袋から、「世界の赤ちゃん動物シールキャンデー」なる物を差し出したら、
佐久間に凄い形相で見られた。
なんつー顔すんだ。おい。

あ、でもだめだったか?つーか何が出たんだ?

「(あ・・・赤ちゃんコウテイペンギンシール。うらやましい・・・レア物引き当てたなお前。)」

少し焦って謝ろうとしたら、
佐久間に手をおもっくそ捕まれた。

「お、お前、スゲー良いやつだな!!」
「・・・あ、あぁ・・・(そーいや、コイツペンギン大好きだったんだっけ。)」

隣にいた鬼道が、

「佐久間までも・・・あなどれないな、火月雪女」とか

興味深そうにするのが聞こえた気がする。
うん、気のせいだ。気のせいであって欲しい。

「じゃ、俺帰るわ。」
「狽ィ、おい!話はまだ終わってない・・・・」
「俺、親にテーピングと買い物頼まれてんだよ。長居は禁物なんだよな。じゃあな。」
「・・・何なんだアイツ・・・」


「らんらんらららー♪」


機嫌よく歌を歌いながら、
雪女は家路に着いた。

- 29 -

*前次#


ページ:





[ top ]

[ 表紙に戻る ]



ALICE+