追いつけないとは知っているけど


その夜。

お風呂に入っていた雪女は、
自分の体を鏡で見た。

あいかわらず漫画顔な顔。
あいかわらずぺっちゃんこな胸。
あいかわらず女の子の体じゃないような体。

「どうして俺はこんな体なのかなぁ・・・」

胸をそっと撫でてみても、まったくない胸。
しかし、やっぱり女の子なので、ふわふわと柔らかい。

「結構スリムだからこれはこれでいいんだけど・・・」

はぁ・・・と雪女はため息をついて、
髪を洗い出した。

シャンプーの甘い香りが広がる。

「(まぁ、なるようになるさ。)」

そうつぶやいてシャンプーを流した。

次の日。
野生中との戦いの前に、新しくスパイクと靴下を買おうかな、と
母さんと一緒に買いに来た。

「んー・・・」
「・・・なぁ雪女。好きなの決まったか?」
「ううん。いいのがありすぎて、まだ・・・」
「そうか。お前は何色が好きなんだ?」
「青とか、黄色・・・」
「じゃあ、これはどうだ?」

美幸が、自分の前にあったスパイクを雪女に見せた。

白と青色のスパイク。値段もそこまで高くない。
雪女は一目で気に入った。

「それいいな!」
「これにするか。」

そして会計を済ませ、
雪女は楽しそうに帰った。

「〜♪」
「(喜んでくれたようで、よかったぜ。)」



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