懐かしい背中を 見た気がした


そして 野生中

「なぁ、ここはジャングルか・・・・?「「野生中だ」」
「ツッコミありがとう風丸、豪炎寺。」

こんな会話をしながらグラウンドに向かう俺たち。

そこにいたのは。

「なぁ、人・・・間?だよ・・・な・・・?」

なんだろう、人間と動物のハーフ的な。
生で見たら、結構濃い顔のメンバーばかり・・・

「(・・・あ、こんなこと言ったら失礼か。)」

そして、なんだかんだでウォーミングとかが終了。

そして試合が開始された

「よぉし、みんないくぞ!!」
「「「「おぉー!!」」」」

まずは豪炎寺と染岡の2トップで始まった・・・が。
野生中のスピードとジャンプ力には、
到底敵わなかった。

「ちくしょー。これ、こっちが疲れるだけじゃねぇかよ・・・・」

そろそろ前半が終了する。

あれ・・・おかしいな。
スコアボードが・・・ぼやけて・・・見え・・・
あ・・れ・・・意識が・・・遠い・・・


俺が倒れる前に見えたもの。
それは

俺の前に立つ、一人の男の子だった。


何で・・・だろう・・・
凄く、懐かしい・・・


バタッ


「雪女!?」



「雪女!?」
「う・・・うぅん・・・」
「大丈夫か!?」
「あ、あぁ大丈夫だ、少し立ちくらみがしてな。」
「それならよかった・・・無理するなよ?」
「あぁ。(ニヤ」


このとき、誰も気づいてはいなかった。
怪しく笑う雪女の目の色と、タトゥーが違っていたことに・・・
そして、雪女のペンダントが、
青色に変色していることに・・・

・・・そして、前半は刻々と過ぎていった。

「何か、おかしい・・・」
「どうしたんですか?」
「雪女くんが、別人みたい・・・」
「気のせいですよ、きっと!私にはいつもの雪女さんにしか見えませんよ?」
「そうよね・・・気のせい、よね・・・」


そして、やっと後半戦。


「・・・なぁ壁山、お前FW行け。」
「な、なんスか?火月先輩」
「人はな、誰だって苦手なものはある。だけどなぁ、それを超えるのが俺たち人間には必要なんだよ!」
「せ、先輩?」
「お前も今、苦手を克服することが必要なんだ!」
「先輩・・・で、でも・・・」
「あーっ!じれったいなお前は!・・・やる前からムリムリ言ってたらできるもんもできねぇよ!」
「はっ、はい・・・」
「ヒントぐらいは教えてやるよ。・・・下を見るな!上を向け!」
「わ、わかったっス・・・」

「お〜い!何してるんだ?早く戻れよ雪女!」
「あぁ、すまねえな守!」

そして雪女は自分のポジションに戻った。

そして・・・シュートは見事に決まり、その後もシュートを決めた俺たちは勝利に終わった。

「良かったな、勝てて。(じゃあ俺は、眠るとするか)」

バタッ

そしてまた、雪女は倒れた。

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