落ち込んでる暇なんてないぞ


数日がたったある日・・・

「おいみんな、またギャラリー増えてるぜ?」
「ホントっスね。これじゃ今日も必殺技の練習は無理っスね・・・」
「まぁ、力抜いてさ。パスとかの練習すればいいんじゃねーか?・・・っていだだだだ!おい守!力入れすぎ!」
「あ・・・雪女、悪い悪い!」

いつものように練習をしていたら、一台のバスがきた。

「・・・あ、あれ御影じゃね?(バスすごっ!!もうあれバスじゃねぇ!)」

中から現れたのは、次に対戦する御影専農だった。
そして・・・守が御影の奴2人と、喧嘩しちゃってました。
仕方ないので、俺は仲裁しようと近づいた。
俺が守に声をかけようとしたら・・・

「なら、俺たちと勝負しろ!!」

っていきなり守が言い始めた。
おいてめぇ。

そうして始まった一対一のPK戦。
俺はそれを見守ってみることにした。


そして、御影専農の奴(改・・・だったか?)がシュートを決めた。
しかも、豪炎寺の必殺技のファイアトルネードで。

「まさか、必殺技までコピーされてるなんて・・・」

豪炎寺も同じ技で、相手の杉森?に向かってシュートを打つが、簡単に止められてしまった。
そして御影専農の奴等は、
満足そうに自分達のバスで帰っていってしまった。

「ふーん。意外に強いんだな、あいつら。」

・・・まぁ、結果的には負けるんだけどな。

平然とする俺に対し、暫く呆然とする守たち。
・・・まぁ無理もない。

「・・・大丈夫か、お前ら?(・・・むしろ平気なの俺だけじゃね?)」

守の守りが突破され、豪炎寺の必殺技が効かなかったのだから。
・・・まぁ、そりゃ呆然とするのも当たり前だ。

「・・・俺たち・・・勝てるのかな・・・。」

ボソリと呟く半田。なんかカチンと来た。

「だーーーーーーーーっ!!あぁもう気持ち悪りィ!!!」
「「「「雪女/先輩!?」」」」
「お前ら、くよくよしてんじゃねーよ!落ち込んでてもなにも始まらねーじゃねーか!!」
「雪女・・・?」
「落ち込んでる暇があれば練習だ練習!!それとも何だ?お前らコレくらいのことで凹む奴らだったのか!?」
「「「雪女/先輩・・・」」」

そしてボールを持って、俺は一人練習を始めた。

「確かにそうだな・・・。」
「これくらいでへこんでたら・・・駄目だよな。」

そう言いながら、守や風丸や豪炎寺も加わった。

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