アッー!


「あー、駄目だな・・・みんな気持ちが緩んじまってる・・・」
「あんだけ有利そうなチームだったから、無理はねぇけど・・・」

俺はぼーっと、サッカーしている皆を見ていた。
確かにみんな、蹴るタイミングとかが遅かったりしていた。

「雪女、その手首いつ治りそうだ?」
「・・・最低でもあと1、2週間ほど」
「間に合わない・・・」

「しょうがないじゃん、あんなのが準決勝の相手なんだし」
「ですが、仮にも準決勝に進んできたチーム、油断は禁物ですよ?」
「そうかなー?」
「全然強そうに見えなかったぞ?」
「お前らーーー!!」

そのとき、染岡の怒号が響きました。
あぁ耳痛い。

「もっと練習に集中しろ!」
「すみませーん。」

「だぁー・・・こんなんで準決勝大丈夫なのかよ・・・」
「確かに、気が抜けているし・・・もっと集中しないといけないんじゃねぇのか?」
「雪女もそう思うか?」
「・・・まっ、相手は参加校の中で一番弱いって話だし・・・なんとかなるんじゃない?」

と、適当そうにマックスがそう言った。


「(本当に、コレでいいのかなー・・・)」


そして。

《さぁ、フットボールフロンティア地区予選大会準決勝!雷門中対秋葉名戸の一戦がはじまります!》

「・・・これを、私に着ろと・・?」
「我が校では、[マネージャーはすべてメイド服着用]という決まりになっております。」
「あ、あのー・・・?」
「はい、なんでしょうか?」
「・・・マネージャーの秋ちゃんたちがメイド服着用なのはわかるんだけどー・・・何で俺まで・・・?」

しっかし、俺がこんなの着ても、気持ち悪いだけだろ・・・?なんでなんだよ・・・

手首のせいで今日はベンチINの雪女は
ぼそっ、とつぶやいた。



俺の手には、
胸には赤&ピンクのフリルつきビッグリボンのついた真っ白いピンクのフリル付きエプロンと、詰襟&詰袖の黒のブラウス。
腰にはすみれ色のリボンに、群青色のリボンが。
そして極め付けには、黒い猫耳と、真っ白なメイドカチューシャのメイド服セットが、
ご丁寧にも綺麗にハンガーにかかっていた。

「あのー、えっとですね・・・申し上げにくいんですが・・・」
「・・・何?(あぁ、嫌な予感が・・・)」
「実は・・・、監督と漫画君の・・・好み、なんですよ、貴方・・・」
「狽ハ、ぬわにぃー!?」
「ですので、着て下さらないのなら・・・」
「「「「「「無理にでも、着ていただきます!」」」」」」」

メイドマネージャーさんがそう言うと同時に、俺は背中をぐいぐい押され、
ロッカー室に連れ込まれた。

「狽わっ、ちょっ!何するんだよ!」
「大丈夫です。私達、漫画君たちの体とか見慣れてますので。」
「安心してください!」
「い、いや、鼻血出されながら言われても全然安心できな・・・ってアッーーー!!」
「Σちょ、助けてーーーーーーーーーー!!!」

俺は、無理やりジャージを脱がされてメイド服を着せられた。
叫んだのに誰も助けてくれなかった。ちくしょうめ。



「・・・ご愁傷様です、雪女くん。」
「すいません雪女さん許してください・・・」
「ここは他校だし・・・他校のルールに従うのが当たり前と言うか・・・」
「あのメイドさんたちの中に入り込む勇気が出ません・・・」

「「と言うわけで許してください雪女/くん/さん」」

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