汚いやり方をするもんじゃない
「あれが、準決勝の相手か・・・」
応援に来ていた豪炎寺が、
ぽつりとそう呟いた。
「・・・ああ。」
そして。
豪炎寺の代わりを誰がやるか決めることになった。
俺はケガは手首だけなので、何かあったときの保険としてベンチに。
「(Σそういや俺、メイド服なんですけどォーーー!?)」
「豪炎寺の代わりは・・・」
「はいよ、俺ね。」
「いえ、ここは切り札の僕が行くべきでしょう!」
土門をさえぎって、目金がそう言った。
「メイド喫茶に行ったおかげで、彼らのサッカーが理解できました。」
「(本当か?おい・・・)」
「目金、お前出るのか?」
「はい、この僕が・・・必ずこのチームを、勝利へと導きましょう!!」
「(マジかよ・・・まぁ信用ならないが、守が認めたからしょうがねぇか。)」
そして目金は試合に参加することができた。
そして、試合開始の時刻までもう時間がなかったので、
皆はフィールドへと向かい、各自ポジションへとついた。
俺はもちろん、メイド服のままベンチ。
「はぁ・・・(帰りどうすっかな。)」
勝敗はもうわかっていたので、俺は帰るときどうするか考えていた。
ジャージをボッシュートされてしまったので、
このまま帰ることになるからである。
そして、試合開始のホイッスルが鳴った。
こっちの攻撃から始まり、染岡と目金の2トップが、どんどん敵の方へと走っていく。
「(・・・あいつら、どんな攻撃してくるんだろうか)」
そう思い、観察してみると・・・
奴らは攻められているのに、あまり行動を起こしてこなかった。
「・・・あ。(あのプレイの仕方、父さんのいるチームのプレイに似てる・・・)」
そうこう言っているうちに0対0で前半が終了した。
そして。
「・・・あいつら、やる気あるんでやんすかね?」
「あー栗松。奴らはやる気ありありだと思うぞ?」
「そうでやんすかね?火月先輩」
「あぁ。行動で何となくわかる。」
「なら・・・なんで行動をおこさなかったっスか?」
「・・・壁山、それはな。」
「あいつらは、体力が全然無いと見た。だからな・・・後半戦に備えるためにあんなプレイをしてんだ」
「Σえぇ!?そうなんスか?」
「・・・あぁ。俺が考えるに、奴らは偵察に行ったときもそうだったが、普段あまり外に出ていないはすだ。」
「・・・だから!体力が前後戦分残らないんだ!だから前半を捨て、後半戦で勝負をすると見た」
「「「・・・な、なるほど」」」
「んー、だから後半戦はキビキビ動いてくると思うぞ?」
「壁山ー栗松ー!試合始まるぞー!」
「やっべ、お前ら早く行け!」
「「はっ、はい!」」
そしてホイッスルが鳴り・・・後半戦開始。
さきほど、俺が言った通りに
奴らの動きは何倍にも良くなっていた。
そして・・・あっというまにDF群のところへ来ていた。
「これ以上行かせないっス!」
壁山がボールを持っている、奴らの前にたちはだかる。
・・・しかし、すぐにパスをされゴールの前まで来てしまった。
そして。
「「ど根性バットーー!!」」
ゴールを決められてしまった。
「(い、痛そうだぜ・・・!!)」
実際、あのあと先生ふらついてたし。
絶対痛いだろ、あれ。
そして、みんなはすぐに点を取り戻そう、と
思ったのか、染岡を中心にパスをしていった。
・・・しかし。
「「「五・里・霧・中!!」」」
五里霧中と言う技を出されてから、なぜか何回もシュートしたが、決まらなくなった。
「(・・・汚いやり方してんじゃねぇよ・・・)」
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