包み隠さず話してしまえ!
とりあえず夏未嬢とか、秋ちゃんとかに話すことにした。
コンコン、とノックをすると、
どうぞ。と夏未嬢の声が帰ってきた。
なんて丁度いい。
「失礼します」
「あら、雪女さん?」
「あの・・・その、重要な話が、あるんですけど・・・」
「そう。話して頂戴。」
「あの、秋ちゃんたちにも聞いて欲しい話なので・・・呼んできてもいいですか?」
「いいわよ。」
そう夏未嬢が言ったので、俺は秋ちゃんたちを呼んできた。
「雪女くん、話ってなに?」
「あの、な・・・驚かないで、聞いて欲しい。」
「・・・俺、フットボールフロンティア、出られない・・・」
「Σええっ!?」
「ど、どうして!?」
「何か・・・あったの?」
「・・・そういうこと以前の問題、なんだ・・・」
「まさか・・・」
夏未嬢が、何かを悟ったようにそう言った。
「貴方・・・女、なの・・・?」
「「Σえええええええ!?」」
「・・・そう、だよ・・・」
頬に伝う生暖かいもの。
それが涙だと気づくのに、時間はかからなかった。
「俺、だって、フロンティア、出てぇ、よ・・・」
「だけど、女子が、出られないって、言うんなら・・・諦めるしか、ねぇじゃ、ねぇか・・・」
「雪女くん・・・」
「大丈夫よ」
凛とした、夏未嬢の声が響いた。
「・・・えっ?」
「他の学校から、女子も出たいという要望がいっぱいあったらしくて」
「特別な許可を貰えば、女子も参加できるらしいわ」
「それっ、て・・・」
「火月さんでも、ライセンスが貰えるって事よ」
また、涙が零れてきた。
だけど、悲しい涙じゃなくて、うれし涙。
「やっ・・・たぁああああ!!!!!!」
「よかったね、雪女くん!」
「うん、よかった!!マジでよかった!!」
そして1週間後。
俺は無事、ライセンスをもらえました。
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