手には赤とオレンジと黄緑と青


今日は休み。
なので、俺は散歩がてらに、
なにかアクセサリーを買おうと思い、アクセサリーショップにやってきました。

「あ、これとかカッコいいなぁ」
「でもこのチョーカーも綺麗で可愛いし・・・」

今の俺、きっと他の人から見れば、
彼女へのプレゼント選んでる男に見えるんだろうなー・・・
俺、女なのになぁ・・・

「はぁ。・・・ん?」

“ミサンガフェア”

俺は、何となく興味を持ったから、
そこに行ってみた。

そこには、色とりどりのミサンガが置いてあった。
サッカーボールの柄や、ハート柄や、文字が入ったミサンガがたくさんあった。

「どれもカッコいいなぁ・・・。」

キョロキョロしていると、
ある2つのミサンガに、目を奪われた。


「(きれ、い・・・・)」

Σはっ・・・じゃないじゃない!
・・・ただでさえ今俺は、貯金しなきゃいけないんだぜ!?(この前超可愛いけどちょっと高い、にゃんこのぬいぐるみを見つけたからだよ!)


「・・・円になります。」
「・・・・はい」



どこでどう間違えたのか・・・

買 っ て し ま っ た 。


机の上に、今日買ってしまったミサンガをおいて、
じっくりと見つめてみる。





「うん、やっぱ素敵。」

・・・もう、どうでもいいや!(ヲイ

「そういえば、ミサンガって願い事叶えてくれるんだよな?」
「何にしようかなー・・・」

なーんて、数時間くらい悩んだ。

で、結局・・・

「よし、オレンジの方は、「守達が世界の頂点に立てますように」だっ!」

え?「オチ知ってるんだから、そんなこと願わなくても」だって?
・・・んなもん、気分だよ気分!

「青色の方は・・・そうだな・・・」

俺は、親が居るし、一人ってわけでもねぇが・・・
何となく、寂しいから・・・

「そうだ、「俺を認めてくれる彼氏が出来ますように」にしよう!」

こんなこと願うなんて、俺らしくねぇけど・・・

「明日から、肌身離さずつける!」


その日は何となく、
心がぽかぽかするような一日だった。



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