これが終わりではありません


そして。

みんなで集まって、バスの調子を見ることになった。

結局バスは動かせなくて、冬海が細工をしたことがみんなにバレて、
冬海は失脚することが確定した。

しかし・・・

「この学校に入り込んだ帝国のスパイが、私だけとは思わないことだ」

「・・・ねぇ、土門くん。」

この言葉によって、
俺達はさらに揺らぐことになった・・・


そう言われた瞬間、皆一斉に土門を見る。

「では、失礼しますよ」

そういって、冬海は立ち去った。
冬海が立ち去ると、皆一斉に土門を責めはじめる。

「そ、そういや、帝国学園に、いたって・・・」
「そんなのアリかよ!」
「土門さん、ひどいっス・・・!」

それに耐えかねたのか、守が土門の前に出て、こう言った。

「バカなこと言うな!」

俺も、こう言ってやった。

「・・・今まで一緒にサッカーやってきただろ?その仲間を信用できねーのかよ。」

そう言うと守は

「雪女の言うとおりだ!俺は、土門を信じるぜ!」

そう言われて、土門は一瞬悩んだが、すぐにこういった。

「・・・円堂、冬海の言うとおりだよ・・・わりぃ!!」
「土門!!」

土門は、走って逃げてしまった・・・

そのあと、夏未嬢が、
渡されたという告発の手紙を見せてきた。
そこに書かれていた文字は、まさしく・・・土門の文字だった。

「そんな・・・」
「土門くん・・・」


そのあと。
俺と豪炎寺と夏未嬢は河川敷に行った。
サッカーを楽しむ土門を見ながら、俺達はこんな話をした。

「もしかして貴方達は、土門くんのことを、最初から気づいていたんじゃない?」
「・・・いいや、俺達だけじゃない。」
「円堂も、最初から気づいてたさ。土門のサッカーへかける、熱い思いをさ。」
「・・・まぁ俺の憶測、だけどな」


そして次の日。

「冬海先生が居なくなって、せいせいしたっスね!」
「中ボス倒して、一面クリアって感じかな」
「ばれたときの、冬海の顔ったら、なかったよな!」
「「貴方のような教師は、学校を去りなさい!」って決まってたねー!」
「うん。さすがだな、夏未嬢。」
「さすが夏未さんね」
「サッカー部最強のマネージャー!」
「よっ!最強マネージャー!!」
「これで、気持ちよく地区大会決勝だ!」
「あのー、一ついいですか?・・・このフットボールフロンティア規約書によると・・・」

「「監督が不在のチームは、参加を認めない」とあります・・・」

「「「ええええええええ!?」」」


まだまだ俺達の苦難の日々は続くのでした、まる。


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