んな無茶苦茶な


「ちょッ、出場を認めないって・・・!」
「お前、知ってたのか!?」
「・・・しっ、知ってたわよ!だから、貴方達は監督を探しなさい・・・」
「これは、理事長の言葉と思っていただいて、結構です・・・」

「「ん、んな滅茶苦茶なーーーーッ!?」」

部室には、俺と守の悲痛な叫び声が響きました、まる。

そして・・・

「こうなったら、皆で監督を探すんだ!!・・・こんなことで、フットボールフロンティアを諦められるか!」
「みんな、やろーぜっ!!!」
「なあ、守・・・」
「何かいい案でもあるのか、雪女!?」
「あぁ。・・・誰か運動部の顧問の先生に頼めねぇかな・・・と思ったんだが。」
「それ、いい考えっスね!」
「雷門夏未が頼めば、誰かやってくれるんじゃねーのか?」

染岡が不機嫌そうにそう言った。
そして、こうも言った。

「・・・そもそも、アンタが冬海を追い出さなきゃ、こんなことにはならなかったんだ。責任とって貰おうじゃねーか。」

染岡がそう言うと、皆拍手とかしだした。
おうおう、夏未嬢の眉間にシワが。

「・・・フッ、冬海先生を顧問にしたままで、みんな試合なんか出来て?」
「「「・・・う゛っ」」」
「(おおう、夏未嬢も噛み付くねぇ)」

「・・・とはいえ、いささか短絡的でしたねぇ・・・」

と、眼金が言うと
夏未嬢は決まりが悪そうな顔をした。

「せめて、代わりの監督を立ててから追放しても良かったんではないでしょうか・・・」
「・・・」

あれー、目金と夏未嬢の後ろに雷が見えるぞー?
キャーコワーイ(棒読み)

「あー!!わーわー言っても時間の無駄だー!」
「ま、守!?」
「皆!手分けして新監督を探すんだ!」

そういって去ろうとする守の後ろから・・・

「誰でもいいってわけじゃないぞ。」
「・・・帝国と戦える人間じゃないとな」

・・・おい、そこのゲゲゲの鬼●郎似の青ポニテ。
なんつー士気の抜けるいい方すんだコラ。
ポニテ引きちぎるぞ。

「・・・でもまぁ、正論だな。」
「そうだな。慎重になるべきだ」
「・・・土門。」

「・・・じゃあ、どうしろって言うんだ!」
「んふふふ・・・どんなに存在感がなくても・・・先生が居ることで俺達は試合に出られていたんだな・・・ふふふ・・・」
「見事に存在理由があったわけだ・・・ふふふ・・・」
「(うっわぁ、影野怖ッ!!何かオーラが出てるんですけどォー!?)」

そのとき。

「・・・円堂」
「ん?」
「雷雷軒のおじいさんは、お前のおじいさんを知っていた・・・と言うことは」
「・・・そうかっ!!」


そして雷雷軒。


「「「監督になってください、お願いします!!」」」

「・・・仕事の邪魔だ」
「すいません・・・。」

なんかしゅんとする守が可愛いので(!?)
助言することにした。

「あの、まも・・・円堂のじいちゃん知ってるんですよね、秘伝書のことも知ってたし・・・」
「だったら、サッカーも詳しいんじゃないですか?」
「・・・あるいは、円堂のおじいさんとサッカーやってた、とか」

土門がそう聞くと、響木さんはピクっとなった。
やだ、何か可愛い。

「それ、本当か!?」
「カン、だよ。秘伝書のことを知ってたんだ。伝説のイナズマイレブンだったんじゃないのかな、って」
「土門・・・お前天才!」
「へへっ、そーでもないぜ。」
「(え、認めんの?)」

すると、響木さんはいきなり怖い目つき(サングラスで分からないけど)で
円堂を見て、怖い声でこういった。

「あの時俺が言ったことを、忘れたのか」
「・・・へ?」
「「イナズマイレブンは災いをもたらす」と言っただろう、恐ろしいことになるだけだ。」

そう響木さんが言うと、みんなビビリはじめた。

「でも、俺達ここまで来たのに!全国に行けるんだよ!」

守がそう言うと、しばらく沈黙が訪れた。

「・・・あのな」
「・・・!」
「注文しないなら、とっとと出てけ!」
「・・・(そこかいッ!!)」

そして追い出されました、まる。

「ぐ、ぐえっ!!(壁山の下敷きじゃなくて良かった、マジでよかったっ!!)」
「ちょ、雪女くん、くすぐった・・・」
「Σ・・・あっ、すまねえ秋ちゃん!!」

なんと俺の頭の落ちた地点は、秋ちゃんのひざでした。
まぁ、俺最後に投げられたし、女子は一番上だったからさ・・・

もちろんちょっとの間、他のみんなの視線釘付けだったよ、アハハ・・・

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