抜け落ちるボルトと嫌な予感


そして。

「ぎゃあああああああああああああああ!!!」
「「「「煤I?」」」」

急に宍戸が叫んだ。

「ど、どうした!?」
「何かあったのか!?」

宍戸の周りには、ボルトが散らばっていた。

「・・・ボルト?」
「ったく、危ねえな!宍戸に当たったらどーすんだ!」
「帝国はちゃんと整備してんのか?」
「(・・・まさか!)」

俺は天井を見た。
しかし、暗くて何も見えない。

「(勘違い・・・だったのか?)」
「(ちくしょう!この話は春奈と鬼道の事以外、何も憶えてねえ!)」
「(大事なことが、あるはずなのに・・・)」


そして、試合が始まった。
俺はベンチに、切り札として残された。

そして、ホイッスルが鳴った瞬間・・・


ガラガラガラガラ!!!!・・・ズゥウン・・・


天井から無数の鉄骨が降り注いだ。


「・・・守、みんなーーーーーーッ!!!」

「ここまでやるとは・・・・」


俺はみんなの無事を祈った。
そして、砂煙が晴れると・・・

《雷門イレブンは無事だーーーっ!誰一人怪我さえしていないもようです!!》

「よかった!!」
「みんな無事だったあ!!」

そのあと、守から影山が捕まった事を聞いた。
そしてフィールドも修復されて、
再び、正々堂々の試合が始まろうとしていた。


そして試合がまた始まった。

前半の最初は、染岡と豪炎寺がドラゴントルネードを決めたが、源田のパワーシールドによって止められてしまった。

「(今までオカンオカンと馬鹿にしてきたが・・・実力はあるな。)」

そして守は、帝国のシュートを熱血パンチで止めた・・・が。
弾き損ね、ぎりぎりゴールポストで弾き返されて失点はしなかった。

「(守・・・あのことをまだ気にしているのか・・・)」

守はその後も、失敗を続けた・・・

そして鬼道がシュートしようとすると、豪炎寺がブロックした。

それでなんとか、失点は防げたわけだが・・・

あの3人は、皇帝ペンギン2号を出してきた。
守はゴッドハンドを出すも、ゴッドハンドは砕かれ、守はボールと一緒にゴールに入った。

そしてそこで前半が終わった。

点数は0−1・・・

「どうしたんだよ円堂!」
「俺にも、わからない・・・」

すると、夏未嬢がこう言った。

「たった一つだけ言えることは、あなたには私をサッカーにひきつけたあの輝きがなくってよ」
「夏未嬢の言うとおりだぜ、守。」
「雪女・・・・」
「俺やみんなをひきつけた輝きはどこに消えちまったんだ?・・・今のお前はお前じゃねえ」
「・・・影山に何か言われたのか」
「・・・いいえ」

そして後半がはじまった。
後半早々、あいつらはデスゾーンを繰り出した。

すると・・・

「ぐっ!!」

土門が、デスゾーンに顔から飛び込んだ。

「土門!!」
「土門さん!!」

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