sacrifice
そして、俺達は決勝に向かって勝ち続けた!
途中、風丸がやめるという危機に直面したり、鬼道が仲間になったり、
新しい技をいくつか開発したり・・・
俺自身も、あの秘伝書からいくつか技を取得した。
そして明日は決勝戦・・・世宇子との試合だ。
だが・・・俺は“あの技”を習得しきれていない。
そう・・・“サクリファイト”を。
OBの人たちに聞いてみると、
その“サクリファイト”と言う技は、凄かったらしい。
「どんなボールも受け止めた」
「雪姫に天使が乗り移ったようだった」
「凄い技だったが、発動した後の雪姫は辛そうだった」
「1度その技を使いすぎて、倒れてしまったこともある」
総合するとこうだ。
・どんなボールも受け止めるディフェンス技
・スタンドは天使
・発動には体力を消耗するらしい
・1試合に2、3度が限界。それ以上は危険。
・・・一体どんな技なんだ?
俺は、必死に練習した。
明日までに身につけなきゃいけないんだ、世宇子からみんなを守るため・・・!
・・・それならば、俺の体なんて壊れてしまってもいい、ボロボロになったってかまわない!!
俺の脆い女の体でいいのなら、壊れてしまってもかまわない!
だから・・・力をくれよ・・・・。
結局、傷だらけになるまで練習したが、
サクリファイトは習得できなかった。
「何を、間違えているんだ?」
俺は何か間違えているのかと思って秘伝書をじーーーーっと見つめた。
すると、今まで気づかなかったが
ノートの端っこに、小さな文字でこう書かれているのを見つけた。
“サクリファイトの元になるSacrifice(サクリファイス)は英語で「犠牲」を意味する”
“自分を犠牲にしてまで、チームを守りたいと願うなら”
“夢の中の天使にそう言うこと、それが習得への近道”
「夢の中の、天使?」
結局、日も暮れたし、その日俺は家に帰った。
夜中にもう1度練習しようと思いながら、
俺は眠った。
そして、不思議な夢を見た。
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