信じてるよ


俺は、ベンチで横になっていた。
試合を、ぼーっと眺めながら。

「・・・雪女くん」
「秋ちゃん。」
「あ、そのままでいいよ。」
「・・・俺、何もできない!!こうして傷つくみんなを、見ることしかできない・・・!」
「俺、とんだ役立たずだ・・・!!」

頬に涙が伝う。

「俺、皆を守れない・・・!守りたいのに!」

ぎゅっ。

「あきちゃ・・・「雪女くんは強いよ。」
「こんなになるまで、あのシュートを止めた。あの技を習得するために、きっと必死で練習したんだろうね」
「・・・」
「雪女くんだけが頑張らなくて、いいんだよ。」
「・・・秋ちゃん、俺・・・馬鹿だった。」
「馬鹿じゃないよ。」

俺はもう何も言わなかった。

それから、俺は試合を見続けた。

すると、守はマジン・ザ・ハンドを発動して、ゴッドノウズを止めた!

そして守が止めたボールを繋いで、
1点、また1点、そして同点にまで追いついた!

最後に、炎の連携技でついに逆転!

そこで、試合終了のホイッスルが鳴った。


俺は急いで起きあがった。
体が少し痛いが、そんなの気にしてられない!


「あ、秋ちゃん・・・勝ったんだよな・・・?」
「・・・勝った・・・んだよね?」
「勝った、のよ・・・!!」

「「「「やったーーーーっ!!!!」」」」


そうして俺達は、全国大会に優勝した!!

喜ぶ守たちとは反対に、絶望したような顔をする照美たち。
俺は照美のもとへ、ゆっくりと向かった。

「・・・僕を、笑いにきたのかい?」
「バーロ、ちげーよ。この言葉を送りにきたんだよ」
「言葉・・・?」
「這い上がってくると信じてるよ、照美」
「えっ・・・」
「・・・じゃあな。・・・おーい、守ー!!」

そう言うと、俺は守たちのもとへ戻った。

「彼らは・・・不思議な力を持っているようだね・・・」
「分かったよ、這い上がって見せるさ」


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