始まりは突然に


そして俺達はバスに乗って、今現在
雷門中へ帰ろうとしています。

「そろそろかな?」
「雪女くんたらせっかちだね、まだまだだよ?」
「俺、早く帰って父さんに自慢してぇんだ!“お前の子供のチームが日本一だぞ”って!」
「そういえばお前の父さん、サッカー選手だったよな?」
「あぁ。さぞかし悔しがるだろうな!自分の子供が日本一だぜ?」
「何でだ?喜ぶんじゃないのか?」
「いや、父さんは中学生の頃、地区大会優勝はしてるけど全国は優勝してないんだ。」
「へぇー・・・」
「俺、世界が夢なんだ!」
「大きく出たね。」
「よーし!世界に向けて、猛特訓だ!!」

「「「「おーーーっ!!」」」」

「見えてきたぞ、稲妻町だ」
「本当だ!」

そのとき俺は、あるものを見つけた。

「ん・・・?何だ、あれ?」
「どこどこ?」

雷門中上空に、黒い何か。
それは俺達の目の前で、爆発した。

俺達は、急いで雷門中へと向かった。

「なんてこと・・・!」

雷門中は、無残に破壊されていた。

「何が起こったんだ・・・?」
「こりゃひでぇ・・・」

俺は嫌な予感がした。

「(あいつらに、違いない!)」

「き、君たちなのか!?」

そこへ、校長先生がヨロヨロとしながら出てきた。

「「校長先生!?」」
「え、円堂くんに火月くんか・・・」
「一体何があったんですか!?」
「なんでこんなことに!?」

「う、宇宙人だ・・・!!」

「(やっぱり!)」

嫌な予感が的中した。
あいつら・・・エイリア学園に間違いない!

「宇宙人?」
「そうだ、宇宙人だ!宇宙人が、攻めてきたんだよ!」
「そんな・・・冗談でしょう?校長先生・・・」
「う・・・」
「古株さん!石田先生まで!?」

見てみれば、雷門OBの人たちが
ボロボロになって倒れていた。

「イナズマイレブンのおじさんたちまで!どうしてこんなことに・・・!?」
「ひどい・・・!」
「どうしてこんなことに・・・!?」
「大丈夫ですか!?」

マックスや宍戸が、OBの人たちに駆け寄る。
俺も石田先生に駆け寄った。

「石田先生!大丈夫ですか!?」
「ん・・・あ、雪女君・・・・」
「何があったんですか!?」
「私も助っ人で参加したんだけど・・・まったく歯が立たなくて・・・面目ないわ・・・」

石田先生は、悔しそうな顔をした。



「学校を・・・守れなかった・・・!」
「何で先生が助っ人に・・・?」
「昔、私もサッカーやってたんだけどね・・・。駄目だったわ・・・全然歯が立たないんだもの・・・」
「・・・サッカー?」
「あの子達、サッカーで戦いを挑んできたのよ!」
「なっ、サッカーで!?」

「サッカー」という単語で、守が反応した。

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