何故かサッカー
そのとき。
「宇宙人はどこだ!!」
女の子の声が響いた。
よく見てみたら塔子ちゃんでした、あらやだ可愛い。
「・・・だから、俺達は宇宙人じゃないって!」
「俺達はフットボールフロンティアで優勝した・・・」
「動かぬ証拠があるのに、往生際の悪い宇宙人ね!」
「何度言ったら分かるんだ!俺達は宇宙人じゃ、ないっ!!」
「キャプテンの言うとおりでヤンス!」
「俺達のどこが宇宙人に見えるんだよ!」
「疑うにもほどがある!」
「(まぁそりゃ、黒いボールあるからな〜・・・疑われてもしょうがないよな〜)」
「そうやって必死に否定するところが、ますます怪しい!」
「宇宙人じゃないったら、宇宙人じゃない!」
「いーや、宇宙人だ!」
「宇宙人じゃない!」
「宇宙人だ!」
「違う!」
「「ぐぬぬぬぬぬぬ〜〜〜〜っ!!!」」
「はい、2人ともそこまで!守も、そこの君も、大人気ないぞ!?」
「雪女!でもよぉ・・・!」
「でも、じゃない!冷静ていう言葉を知らねぇのかお前は!」
俺はため息をついた。
「・・・なぁ。君が言いたいのは、“宇宙人じゃないなら、それを証明してみろ”っつーことだろ?」
「え、あ、そうだけど・・・そこまで言うなら、証明して貰おうか!」
「ああ、望むところだ!」
「「で、何でサッカーな/のよ/んだよ」」
「さぁ?でもやって損は無いわ。大人相手にどこまで戦えるのか・・・見てみたいの」
「(本当に、何でサッカーなんだろう・・・)」
「向こうが大人だからってひるむな!ピッチに立ったら同じサッカー選手だ!」
「ああ!」
そして、試合が始まった。
試合早々、染岡達が攻めていくが・・・
「ボディーシールド!!」
SPのボディーシールドによって止められてしまった。
「雪女!」
「おうよッ!!」
ボールを受け取ると、SPの2人がボールを奪いに来た!
・・・が、俺のDF技はサクリファイトだけじゃないんだぜ!!
「アイスバーン!!」
すると、俺の周りの地面が
ピキパキと音を立てて凍っていく。
ボールを奪いにきた2人は、見事なまでにすっ転んだ。
俺はスケートのように氷の上を滑り、倒れている二人をかわした。
「雪女ーー!新必殺技カッコいいぞー!」
「ありがとな、守♪」
「(ヘェ・・・あの子やるじゃん。)」
「染岡!」
「あぁ!!」
俺は染岡にパスをした!
そして染岡がドラゴンクラッシュを発動したが・・・
「セーフティプロテクト!!」
セーフティプロテクトによって弾かれてしまった。
そしてそれからは、SPが攻める攻める!
トカチェフボンバーを発動したが、守の爆裂パンチでなんとか止められた。
そして、また染岡がドラゴンクラッシュを決めようとするが・・・
「ザ・タワーーー!!!」
塔子のザ・タワーで止められてしまった。
しかも、そこで染岡は足を痛めたらしく・・・・
前半終了間際、シュートを決めたが入らなかった。
「染岡、どうしたんだ!?」
「何でもねぇよ・・・」
スコアレスのまま、前半は終了した。
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