実力のぶつかり合い


「(さぁ、見てやろうじゃねーか!)」

鬼道のキックオフで、試合が始まった。
染岡は強引にDF陣を突破し、一直線にゴールへ。

「そういう強引なプレー、キライじゃないよ」

そう言うと、吹雪はアイスグランドを発動した。

そのあと、吹雪はパスをしたが
すぐに風丸に奪われた。
そして染岡がドラゴンクラッシュを撃ったが、吹雪に止められてしまった。

そして染岡がボールを奪おうとすると・・・

「出番だよ」


吹雪が、アツヤと入れ替わった。

「この程度かよぉ!?甘っちょろい奴らだな!」
「なっ・・・!!」

そしてそのまま、アツヤは前線へと向かう。
が、その前に彰人が立ちふさがった!

「さぁ見せてもらおうか、エターナルブリザードの威力とやらを!!」
「ほざけ!!」

彰人は片手を挙げ、こう叫んだ。

「アイスローズV2!!」

すると、彰人の周りの地面から、氷の塊がいくつも飛び出してきた。
明らかに前のアイスローズとは氷の厚みや数が違う。

そして、エターナルブリザードがアイスローズに突き刺さった!

その威力は凄まじく、氷を1つ、2つと砕いていく。

「(チッ、威力はあるようだな・・・負けたぜ。サッカーではなァっ!!)」

そして最後の氷の塊を壊され、彰人は吹っ飛んだ。

「雪女!!・・・ぐあっ!!」

そしてそのまま、ボールはゴールへ。
1点先取されてしまった。

そして、彰人・・・否、雪女が目覚めた。

「(兄ちゃん・・・やられたのか・・・)」
「だ、大丈夫なのか、雪女?」
「大丈夫、大丈夫!」

雪女は立って、ズボンの土を払った。

そのとき。

「そこまで!試合終了よ!」

瞳子さんの声が響き渡った。
しかし、染岡はそれを無視してボールを蹴った。

しかしまたボールは奪われた。


「染岡、よくわかったぜ・・・俺も参加してやらぁ!!」

「アイスバーン!!」

雪女の周りの地面が音を立てて凍っていく。
SPのときは転んだが、アツヤは転ばず
滑るように避けた。

「(チッ、雪国育ちにゃ通用しねぇか)」

そして2発目のエターナルブリザードが発動された!

ザ・タワーを突破し、ザ・ウォールも突き破り、
マジン・ザ・ハンドでようやくはじいた。

俺は、倒れている塔子と壁山に駆け寄った。
同じように守も2人に駆け寄る。

「塔子!大丈夫か?」
「壁山!」
「雪女・・・しっかし、凄いな・・・あのシュート・・・」
「あぁ、俺も分かる。アイスローズV2がやられたから」
「・・・」
「円堂!どんなに強力なシュートでも、この方法なら・・・!」
「あぁ!」

そのとき。

「はい、そこまで!」

瞳子さんの声がまた響き渡った。
・・・そしてアツヤは、吹雪に戻った。

「吹雪、お前すげぇよ!あんなビリビリ来るシュート!」
「俺のアイスバーンも破られちまった・・・また鍛えなおすか。」
「俺、感動したぜ!」
「俺もだ。」
「・・・僕もだよ。僕のシュートに触れることが出来たのは、君が初めてさ。」
「吹雪!俺、お前と一緒にサッカーやりたい!」
「あっ、抜け駆けずりーぞ!俺も俺も!」
「僕もさ!君となら・・・君たちとなら・・・思いっきりサッカーをやれそうな気がするよ!」
「吹雪君。正式にイナズマキャラバンへの参加を要請するわ。一緒に戦ってくれるわね?」
「うん、いいですよ!」
「「やったーーっ!!」」

守と俺ははしゃいだ。

しかし、染岡はどこかへ走っていってしまった。

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