3312/19 17:34
懐かしい場所に座り込む彼女の近くに影が見えた。
優し気な空気をまとっている。
伸ばされた手の向こうを見て思わず
嘘だ、と声が出た。
ああ、この影を自分は誰よりも知っている気がする。
3212/19 17:33
どこだか分からない場所に
座り込む彼の遠くに影が見えた。
何かを必死に叫んでいる。
伸ばされた手の向こうを見て思わず
最悪だ、と声が出た。
ああ、この影にだけは出会いたくなかった。
3112/19 17:31
気が付けば顔の無い人が行き交う場所にいた
彼は影に強く抱きしめられていた。
抱きとめる影のよく知る温度を感じて
どうしようもない気持ちに襲われながら、
もう心配しなくていいよ、と呟いていた。
3012/19 17:29
気が付けば深い海の底の様に冷たい場所にいた
貴方は影に柔く抱きしめられていた。
抱きとめる影の緩い温度を感じて
どうしようもない気持ちに襲われながら、
このままずっとこうしていたいなぁ。と思っていた。
2912/19 17:27
気が付けば冷たい空気の満ちる場所にいた
貴方は影に柔く抱きしめられていた。
抱きとめる影の冷たい温度を感じて
どうしようもない気持ちに襲われながら、
繋ぎ止めるように、その背を抱いた。
2812/19 17:26
ここは辺り一面を華に囲まれた場所。
後悔を抱え膝を抱える
貴方の隣に影の様な『それ』がいた。
そして嘲笑うような声で言う。
「その手を離したのはなんで?」
貴方は震える手で顔を覆った。
2712/19 17:23
ここは夕陽が全てを橙に染めあげる場所。
痛む頭を抱え膝を抱える、
貴方の隣に影の様な『それ』がいた。
「全てを背負えるって本気で思ってたの?」
貴方は『それ』の首を締め上げた。
2612/19 17:20
(もしあの時ひとりにしないよと言えたのなら
今もなお言い訳を探す事は無かっただろうか)
空が晴れ渡る昼、貴方は嗚咽を漏らし呟いた。
(…愛してるのになぁ)
あと何度後悔したらいいのかな。
2512/19 17:19
(もしあの時強引にでもキスしていたら
許して欲しいなんて思う事は無かっただろうか)
朝露のひかる朝、貴方は膝を抱え呟いた。
(…もう何も取り戻せない)
あと何度後悔したらいいのかな。
2412/19 17:16
(もしあの時もっと手を伸ばしていたのなら
迎える結末は変わっていたのだろうか)
橙(だいだい)が暖かく広がる夕暮れ
貴方は強く眼を閉じて呟いた。
(…ごめんなさい)
あと何度後悔したらいいのかな。

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