過去に向かって落ちていく
ゆっくりと、加速していく。
それは、一見動いていない様に見えて、動いている。
歯車は、確かに動いていた。
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「あれ?おかしいなぁ」
「ディアンヌ!どうかしたの?」
都佑を探しているのだが、全く見つからないんだと
ディアンヌは首を傾げる。
あれから時間は過ぎ、王都にも帰って来た頃だった。
ディアンヌはマーリンの力で小さくなっていた
その言葉にキングは眉をひそめた
「キング?」
「いや、何でもない。なんでもないんだ」
そう二回同じような事を言って首を振った
ディアンヌの記憶が少し混在しており
都佑が行方不明になってからもう何年もたっている事に
未だ気付いていなかったのだ
「(記憶を取り戻した、とは言い難いけど)」
実はキングもディアンヌと同様、少々暴走したゴウセルによって
モヤがかかっていた霧が晴れ、都佑と暮らしていた記憶を取り戻していたのだ
少々手荒ではあったのだが、
「(触れた手、優しい目、人間にしてはとてもじゃないけど純粋で、)」
酷く、優しい心の持ち主
そう、彼女は、とても優しい心の持ち主だった。
ある時は妖精が泣いている所に寄り添い
どうして泣いているのか聞いていると
分からなくて泣きだし、ハーレクインが寄り添い
なだめる位のものだった。
そして、解決をした後必ず言っていた
“ありがとう、ハーレクイン!助かったよ”
そう、嬉しそうに、花が咲いたように笑って…
何処かに走り去っていく姿をそのまま見ただけで
終わって、本当によかったのだろうか?
「(馬鹿だな、僕は。今更後悔しても仕方がないのに。)」
都佑はあの時、死んだ。
そう、死んだのだ。
700年前、ヘルブラムが暴走したあの日
キングを庇って
ーだい、じょうぶだ、よ
無理をするな、そう叫ぶキング、否ハーレクインに対して
都佑は嬉しそうに笑って、自分が人間だったという事に喜びを言っていた。
ーきっ、と、ま、あえ、るよ
その時は、また、お友達になって欲しい。
そう告げて、彼女は息を引き取った。
500歳の頃だった。
なのに、彼女は目の前に現れた。
死んだはずの遺体は残っているかどうかも確認は取れていないが
それでも、何となく分かった。
輪廻転生なのだと。
それは同時に、少し考えがついた
マーリン「それは星黎族の仕業ではないか?」