無自覚に与えられた抱擁
ああ、此処は夢だ
瞬時に思った
洋風の部屋にぬいぐるみがいくつか置いてある。
机には沢山の誰かの絵が描かれている物が挟まれており、その上に自分が描いたのか知らないが
絵が散りばめられていた
私はそのまま部屋から出て、父親らしき人物と話した
顔は見えないが、とても楽しかった
ドアから音がしたので何かと思って私はドアの方向をみた
そこには、
『え?』
「どうした?都佑、××やぞ?」
そこには真っ黒な小さな獣がいた
小動物だろうか?この夢で飼っているペットなのだろう
だが真っ黒過ぎて何もわからない、仕草もしない
親が言った名前も上手く聞き取れない
「××は都佑が本当に××ながやねー」
『え?そうかな?』
「そうでー?そうじゃなきゃ××がこんなに尻尾ふらんろ?」
そう私の膝の中で丸くなる真っ黒な小動物
君は誰だい?
私は、誰だったんだい?
私がその小動物の名前を思い出そうとしたとき、
『・・・っ!』
「気が付いたかい?」
ベットの中にいた
『貴方は?ココは・・』
「此処はおいらの家、とでも言ったらいいのかな?そしておいらの名前はキング。
君はおいらの親友オスロ―が見つけてくれたんだよ?貧血で倒れていたらしくて、
どうして森の中にいたんだい?」
『私は・・・』
ふと夢の中の真っ黒な小動物とオスロ―が一致仕掛けた
『オスロ―?』
オスロ―はバフッ!と言ったキングが言うには何?と言っているそうだ
『いや、夢でオスロ―より一回り二回り位の真っ黒な小動物の夢を見たんだけど、気のせいか、』
そう言って私はオスロ―を撫でてもいい?とキングに聞いて、どうぞと言われたので頭を撫でていた
するとキングが、
キング「びっくりするな、オスロ―が他人にそこまで懐くなんて・・・」
『え?』
キング「オスロ―は基本的に警戒心が強い生き物なんだ。でも君にはフレンドリー過ぎてびっくりした」
そう、ただ私は頭を撫でていたのだが、急に身体がオスロ―自体を抱きしめたいと思い、
意のままにしていたらキングに驚かされた
抱きしめてよしよしと赤子をなだめる様な感じで接していたらしい
私は今の事が分からなかった
キング「え!?覚えていないの!?」
『え、ええ。オスロ―を撫でていたら身体が勝手にそうしたの。でも、どうやったかは分からない。
あ、自己紹介が遅れたね、私の名前は都佑。助けてくれてありがとう。オスロ―そしてキング。』
そう笑顔で答えると彼らも笑顔でこちらこそと言ってくれた
『・・・・・ん?その容姿といい、言い方といい、もしかして貴方ハーレクイーン?』
そう言うと彼は一気に距離を取って警戒した
キング「どうしてわかった?」
『いや、物凄く古い友達からずっと聞いていたから、それに微かだけど貴方と遊んだ記憶があるんだよね?』
キング「そう、でもおいらは覚えていない。きっと見間違えなんだろう」
『ならどうしてわかった?って言ったの?』
そう言い返すと言葉に詰まるハーレクイーン別名キング
彼は七つの大罪人の一人怠惰の罪としてキングとゆう名前で通っているらしい。
オスロ―は妖精界での古くからの親友で、訳あって死者の都に来ているらしい。
『へー。実は私も訳あってここに来たんだ。そしたら真新しいお店に巨人の女性に誘われてお店の中に入ったら
バンに会っちゃって、それでびっくりして逃げ出したんだ。』
バンの言葉でびっくりした顔をするキング
そんなにも彼の事を知っているのだろうか?
キング「因みに、どうしてバンを知っているんだい?」
『古い話なんだけど、ある日友達と遊んでいたらバンが妖精の森の杯を奪いに来て、気が付いたら魔人と傷だらけでも
回復しながら、泣き叫びながら闘うバンを見たんだ。その友達の名前は、エレイン。』
キングは耳を疑った
少女からは魔力の一かけらも感じれない
恐らく普通の人間だろうと思っていたらそんなことはなく、
自分が何処か忘れ去っているところの人物で、
妹であるエレインと友達だと言ってきた。
人間は妖精の森に入ったらいけないと禁じていたが、
彼女はどうやって森に入って暮らしていっていたのだろうか?
そういえばおいらと一緒に遊んだことがあるとかいっていたな、
もしかするとそのおいらの記憶がない部分に彼女が当てはまるのかもしれない。
『・・・ング!きーんーぐーうううう!!』
キング「うわああっ!」
ドシっと落ちた音がした
浮遊しながら考え事をしていたキングはみゆの声で現実世界にいきなり連れ戻された
『何考えてたの?』
キング「いや、なんでもないよ。それより都佑だっけ?君も死者の都に行くのかい?」
『勿論!エレインとの再会が出来るのであれば!!』
キング「なら、おいらと一緒に来ないかい?おいらの忘れている記憶も気になるし、」
『いいの!?わーい!ハーレクイーンとまた一緒に行動できるー!!』
そう言って彼女はオスロ―の両腕をつかんでグルグル回ってはしゃいでいた