Site Name

Log

#date# #time#
そうして、半助さんと2人で散歩をしていた時、

真昼間に愛犬の赤ん坊が産まれたと聞いて家に上がる

五匹も産んでくれて、その一匹がパピにそっくりだった


「パピ君ったらずっとこの子から離れなかったのよ?」

『そうですか・・パピ』


そう呼ぶと、嬉しそうな顔で近づくが、それを止める私



『・・・父親になったね。子供を愛するんだよ。』



私はそう言って、半助をも置いてその場から逃げた


逃げて、逃げた先には、一本の大きな桜の木の処にたどり着いた










『そうか、子供が出来たんだ、』

はやく名前を決めなさい

えー

『そうか、頭を撫でなくても大丈夫な父親になったんだ』

そうだなー犬種からとったとしてもー二文字がいいな!

『そうか・・・・もう、もう鎖は解かれたんだね、』



君の名前は、



半助「都佑・・・泣いているのかい?」


桜が舞い散る午後、私は父親になった愛犬を見て、瞬時に分かった。

もう愛する事は良いのだと。

もう、親になった以上暫くは子供と傍に、幸せにしておいた方が良いのだと。


今迄どれ程あの子を愛犬としてではなく、どれだけ心の支えになっていたのかと考えると涙が止まらなかった。




『私もね、これ位の、時間に産まれたの・・・』

半助「ああ・・・」

『パピの、顔、凄く、大人な顔して、て・・・』

もう、過去の愛と呼ばれた鎖や穴に囚われる事はないのだと、

それが一番辛かった。

二度と離れてほしくなかった。

不幸せが、何時しか幸せになっていた。



その事を、半助は私を抱きしめて、優しく背中をさすってくれる。


#ext_More >>#
#date# #time#
#text2#
/utakata3/novel/17/?index=1泡沫の白昼夢