白夜

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そうして、日常が始まった

一週間位は仙蔵が部屋に寄ってくれる事になっており

身支度を全て一週間で綺麗に完璧にこなす様に言われ、食堂のおばちゃんに挨拶に言った時に

アレルギーの事を休み時間中に全て話してご飯を少な目から用意してもらう事になった。


筆記は先生と一対一で一年生から基礎的な事から始める事になり、

一か月後には二年は組の時友四郎兵衛と一緒に勉強する事になる。

実技は一年は組と一か月一緒にやり、実技の経過によりけりで

二年生だけでなく飛び級をしても良い事になった。


学園長が中身の私の事を配慮してくれたのだと先生は言っていたが

正直そんな配慮は要らないのだがと思っていた



夕方になると委員会に参加する様になり一週間で狼さんと寝床を一緒にする事を許可されて

狼さんが「やっとちゃんとしたところで寝れる・・・」と呟いていた(;´Д`)


私は苦笑いで終えてそのまま夜は半分くらい狼さんに部屋を分けたのだが、

半分以下で良いと言われて私はお言葉に甘えて部屋を区切るのを止めて一緒に寝る事にした。






そうこうして二週間後

狼さんと仲良く過ごして一週間ご飯を食べてのとある夕食の時間


小「おおーい!都佑!こっちおいでー!」

『はぁーい!今行きますってなんでAランチとBランチ両方持っているんですか(|||O*O;)』

小「お前の分だ!好きな方を選んでいいぞ!」

『・・ありがとうございます、わざわざ』

いいっていいってとケラケラ笑っている子平太の隣に座った

目の前には仙蔵と長次が座っていた


『あれ?文次郎と留三郎と伊作は?』

仙蔵「文次郎と留三郎は学園長のお使いで伊作は保健委員会で外に出ている」

長次「都佑、授業には慣れたか?」

『あ、はい。お陰様で装束の着方も全て慣れました。二週間位で慣れるとは思いもしませんでしたが・・』

仙蔵「この私が見てやったのだからな!無理もない」

『あはは・・文字に関しても此間、雷蔵先輩から色んな人に教えてもらったので何とか読み書きは出来る様になりました。

後は体力を付けるのと人に読めるように文章整理を出来る様になりたいですね・・・』

小「体力を付けるのならもっと食わんと筋肉もつかんぞ?」


そう言われても私は元が小食なんだが・・と思いながら仙蔵が「それはまた話が別ではないのか?」と心をよんだ



長次「まぁ、無理をし過ぎたら身体に悪い・・・」

『この学園では授業の日数が足りなくてもう一年って事はないんですか?』


一番心配していたのは万が一身体が動かなくなってしまった時だ

日数制限があるのであればかなり痛い 小「いや、よっぽどの事が無い限り留年はしない。」

仙「追試など期末テストで成績が余りにも悪いと留年はするが、基本的には問題ないが・・・何か問題でもあるのか?」


そう眉を寄せて困った様な顔で問うてきた

私は心配させては申し訳ないと思ったがこの際はっきり言っておいた方が良いだろうと話を繰り出した



『実は、精神的にこの身体になる前に数年位精神を病んでいて、身体に影響が出ないかと心配しているんですが

一応今の処何も影響は出ていないのは嬉しいのですが基本的に早くて三か月から大体半年で身体に影響が出るんです。

ずっと薬を飲んでいたのもあって、身体は別ですが一応精神は元のままなので身体に大きな負担が後々でないかと心配で・・・』


仙「いざとなったら伊作や新野先生に予め相談する事が最善だろう。」

長次「病名は?」

『一応摂食障害という「ごほっげほっ!」え?』


いきなり周りが驚いた声を上げると同時に子平太が隣で盛大にむせた

ので、私は驚いて食べるのを止めてしまった


小「摂食障害ってご飯が食べれない病気なのだろう!?大丈夫なのか!?だから身体が細いのか!?」

仙「その前に子平太が摂食障害という難しい言葉を知っているのに驚いたわ」

『同じく・・・別に今は身体を動かしてお腹が空くから別にいいんだけど、慣れてきたらご飯を摂らなくてもいいやってなるかもしれないから

その時は伊作に薬を貰ってなるべく食べる様にするつもりでいるし・・薬には慣れているから大丈夫だよ。心配しなくて・・ってなんで隣の八先輩が驚いているんですか、』


八「い、いや、あの伊作先輩の薬を嫌がろうとしないって・・・まだ飲んだこともないんだろう?」

『いや、軽いだるさが一昨日あったので、丁度保健委員に行っていたのでその時に風邪薬を飲みましたが、苦いだけで特に何もなかったですよ?』

仙「苦いだけって・・・アレを苦いで言いくるめるとは、」

『え、薬って飲んで終わりじゃないですか。私これでも15年位薬漬けだったんで、薬の飲む量は此処に居る人で一番飲んでいると自信持って言えますよ!』


頭なんか血が出た事あるんだから!と言い張ったのだが、自信もって言う事ではないと言われた


小「にしてもあのいさっくんの薬が大丈夫とか・・・」

『もっと言うと、留先輩のにかわの配合も此間手伝いましたけど大丈夫でしたよ?

寧ろ経験があったので私がコツと危険な事をいくつか教えた位です。』


仙「お前・・一体何者なんだ、」

八「そう言えば生物委員会で動物全てと話せるし、」

小「昨日なんか私のいけドンマラソンに追いついて来たぞ?」

八「ええええええ!!マジっすか!?」

『まー只の急な山を登ったり下がったりのダッシュですから』

八「いやいやいや!おかしいって!」

仙「学園長先生がろ組に編入した意味が分かった気がする・・・」

長「私もだ・・都佑は成長すれば下手すれば子平太並に化けるかもしれん」

小「なははは!それはいいな!」

『嬉しい様な悲しい様な?とりあえずご馳走様でした。あ、子平太せん・・じゃなかった子平太、ご飯食べ終え一休憩挟んだら

鍛錬いく?私ちょっと授業で不安な場所が組みがあるんだけど教えてくれないかな?』


小「お?組みと言う事はもう体術まで行ったのか?早いな」

『まー手裏剣投げはコツだから、二日で習得したら山田先生と土井先生が是非一年は組の副担任にって・・・』

仙「あのお二方も苦労されているからな・・だが年齢的には難しいだろうに」

『それは私も思った(;^ω^)精神年齢が土井先生に近いとは言え、もの覚えが早くても人に教えるのとは話が別だからねー

まぁ一年は組にその二日間一緒にやった処を授業の間全員に分かりやすく説明したら一発で出来る様になったからね。』


八「あの一年は組が!?」

長「一体、どうやって・・・」

『ま、まぁ最初は褒めて後々何が足りないのかを全て教えて、次から徐々に教えるものを減らしていったら・・先生からスカウトされたって位で、』

小「都佑はプロ忍になるよりも学校の先生になった方が良いかもな!」

仙「確かに子供に懐いている処を良く見かけるしな」

『二年生っていう特権もあるのかもね』

小「二年生って特権あるのか?」


そう聞いてきたので私はこれ以上居るとらちが明かないと思い話を打ち切りその場から離れた
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