白夜

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『失礼します。』

土井「おお、来たか。」

『はい。これからの午後の授業についてお伺いしました』

土井先生の前に正座をして面と向かう

山田先生は授業に行っているようだった


土井「今日はこの話をするだけで終わるだろうから次の授業についてひと通り話そうと思っているが、大丈夫か?」

『はい。大丈夫です。』

土井「よし、まず手裏剣投げや棒術は完璧だな。体術も誰かに習ったのか?」

『はい!七松先輩にご指導を受けまして基礎を軸に相手の動き方などを細かく教えてもらいました』

土井「へーあの七松がなー。」

『あと、文字に関しては中在家先輩と立花先輩に、薬関係は伊作先輩にと六年生はじめ五年生や四年生に暇がありそうなら

手当り次第に不安な処は聞いて勉強してきましたので、恐らく筆記も読める様にはなっているとは思うのですが・・』


土井「そうか。だからかー、確かに筆記に関しては問題はない。後は如何に授業以外でも応用できるか、って処だな」

『そうですか、補習とか余裕であるかと思っていたのですが・・・』

土井「これなら学級委員になっても良い位成績が良いぞ?そう言えば委員会は何処に行くか決めたか?」

『あー・・まだ考えているんですが、とりあえず第一志望が体育委員会ですかね?』


そう言うと土井先生がお茶を明後日の方向に吹いた

その後むせていたので私は流石に放って置けず、背中を叩いた 土井「あ、ありがとう・・にしてどうしてあの委員会に!?」

『第一が体力が一番つきやすいというのと、ふとした時に考え込む癖がありまして、その癖を治せるかなーと』

土井「何を考えているんだい?悩みなら私でも聞くが・・・」

『いいや、誰に言っても解ってもらえないし分かってもらわなくてももう良い話なんです。

なのにずっと頭から離れずに、その事ばかりをずっと考えて、色んな人に相談しても結果だって分かっているのに

どうしても考えちゃうので、七松先輩を見習ってと思って』


土井「にしてもあの七松だぞ?あの平もへばっていると聞いたが、」

『確かに泣きそうにはなっていましたが、私が行くと喜んでいたので』

土井「へ?」

『いやー小平太の走りには確かに身体よりは少々大きく走って息切れしにくい動きで走るので思った以上に

勉強になりまして、お陰様でその動きをちょっと自分なりに盗んで走ったら思った以上に走れましてね、

あの迷子になる三年ろ組の次屋三之助先輩を探す事を任される位です。』



土井「へーーー。それなら体育委員会でも良いかもしれないが・・・実は火薬委員も、」

『人手が少ないのは重々承知しておりますがどうも久々知先輩が苦手で・・』

土井「あいつはなーここぞとばかり真面目で豆腐小僧だからな」

『只でさえ豆腐嫌いなのに、あの人口に放り込むものですから・・練り物を放り込まれると思うと嫌でしょう?』


そう言うと土井先生の顔が真っ青になって嫌だと言ったのでそれと同じようなものですと言い返した


『会計や作法も何となく合っていないし、用具も第二候補でしたが、よくよく考えたら富松先輩の不安を軽減させる

方法で行くとどうしても体育が不安要素ばかりが集まっていると思いまして・・・』


土井「それで体育委員会と、」


『まぁ、ちょっといじれば七松先輩も三之助先輩も滝先輩だって終始無言にできなくはないので、

寧ろ私が行かずに誰がストッパーをする?って事になってですねwww』


土井「それはそれで有難い事だな・・あいつらには色々と、うう考えただけで胃痛が」 『まーそう言う事なので、話を戻してもらって構いませんかね?』

ああ、そうだったな。と土井先生が言って話を戻してもらう



土井「で、正直今三年生の授業まで終わってしまっていてな」

『え、そんなに!?早くないですか!?』

土井「何だかんだ言ってお前の身に付きようが早すぎるんだ・・お陰様で一回やった次に二回目はテストを行っていた」

『あれまーそれ初耳』

土井「女装の授業もあるが、その前に戦を見ておいた方が良いだろうと思ってな。

丁度明日は五年生が戦に赴くので五年生の誰かに付いて行くように。」


『分かりました。準備もしておきます。』

土井「話しが早くて助かる。は組もこれ位で来たら・・・とほほ」

『まーあの子達はまだ幼いですし、私は何だかんだ言って20歳超えますから・・・』

身体は子供ですがねーと笑い飛ばして私はその場を和ませた
土井「そう言えば狼の件だが、あれから何も問題になっていないんだよな?」

『はい、聴きませんが、何か』


土井先生が姿勢を崩してそれがなーと言いながら苦い顔をした


土井「最近夜中に獣の足跡が彼方此方で見つかっていてな、もしやと思ったのだが」

『狼さんは夜は私の部屋で時々布団一緒で寝てもらっていますのでまずないですね。』

土井「狼をそのまま布団の中にまで入れなさんな」

『暖かいんですもの。アレは寂しい時に必須ですよ。仕方がないですよー』

土井「まー、体調管理が出来るのであればまぁ問題はないだろうが、」


『にしてもおかしい話ですねー昼は他の動物の処に行ってて夜は私と殆ど一緒にいるのに・・・今度からちょっと様子を見てみます』


出来ればそうしてくれたら助かるよ。と言って鐘がなった
そうして、次から実技の授業が上級生に変わったと言う事を知って部屋を出た
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