白夜

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『戦、か・・・生で見るのにはちと早い気がするが、どちらにせよ最終的には暗殺だってしなくてはいけないもんだ。

ある程度自分の身体を守れる位まで強くなれたんだから、戦で血に慣れていた方が良いのだろう・・がー嫌だなー』


そう言いながら誰もいない部屋の前を歩いている



『明日は晴れかな?血生臭いものを解消するものって、この時代にあったっけ?風呂でも・・・げ、血で思い出した』


この子に生理が来ているのかどうか知らなかった

まず胸も膨らみは気にしないし、サラシで一応念の為巻いているので大きくはなっていない筈

だが、哀しくも常時男の姿とはいかなくて、男と風呂に入ったり上半身を晒すときに相手を誤魔化す程度に

今は力を抑えている



体育委員会に入りたいと言ったのも山の状況を把握して一刻も早く力を上手く身に着けて

相手に会った時に倒せるように経路を作っておきたかったからだ


知恵は無いが、身体は動きやすいのでそれを機転として動いて行こうと思っていた処だ

幸い仙蔵達の件以降一度も記憶操作の力は発動させていないので、別段身体には影響は出ていない


問題は、



『血で精神が狂った時にどうなるか、だよなー。しかも五年生とか、竹谷辺りが妥当なのだろうか?

雷蔵あたりがいいのかなーんー迷うが、竹谷に言っておこう。』


いざという時は狼さんもいるんだ。狂っても最終的に記憶を消してしまえばいい。

そう、まだ逃げ道はあるんだと自分に思い込ませて今日は寝る事にした。



その後竹谷に会って事情を説明すると早めに寝る事と時間割を教えてくれた

ありがたやーと思いながら私は明日の人の鮮血で狂いませんようにと願いながら眠ることになった



竹谷「おー都佑!こっちだー!」

『遅れてすいませんー!』

雷蔵「いいや、丁度ついさっき僕達も合流した処だよ」

勘「今回は三つに分かれて行動できるな。」

三郎「ああ、しかも組別に分かれろって先生が仰っていたからな」

竹谷「え”そうなの!?」

三郎が竹谷がまたわかっていないーと雷蔵に擦り付けて困っていた


久々知「とりあえず俺が三郎と勘ちゃんが雷蔵で竹谷は都佑となのだ。」

『了解しました。五年生の皆さん今日は足手纏いになると思いますが、宜しくお願いします』


そう頭を下げると三郎辺りが当たり前だと言ったが次の瞬間雷蔵の鉄拳が飛んで

そんな事ないよと言ってくれた


雷蔵「にしても土井先生達も凄い事をしてくれるよね。まだ11歳なのに」

『中身は20歳と皆さんよりも年上なんですがね』

竹谷「それでも戦を見るのは初めてなんだろう?」

『まぁ、血生臭いものを見るのは・・・精神が狂わないかと気がきでなくて狼さんを連れてきましたがね』

竹谷「え、それっていいのか?」

三郎「虫獣術としていいんじゃないのか?気絶した時には背負って帰れるだろうし」

「ほう、三郎と言う仮面をもった餓鬼は良い目をしているな」

『狼さん、それ以上私の耳を汚さないでね・・・』



話しは其処までにしておいて、と勘ちゃんに言われて私達は三つに分かれて早速戦の場所まで走って行くことになった
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