白夜

information

このサイトについて

長次「学園長が呼んでいたぞ」

『・・・嗚呼、そう。ありがと』


今日は六年生と授業をしていた

そんな時、同時に学園長から本当の事を話す様にと言われ、私は腹をくくって全てを話した

すると、その手を使いたいと思った欲かしらないが二年生の服のまま上級生と同じ授業で

お使いもこなす様になった。


『別に人と話す時間がまた減ったからまぁ独り言ぼやいてられるし、良いんだけどさっ!』


ザクッと人を殺す音がする

その音に慣れたのか、耳と脳は何も反応する事はなかった


竹谷達から半分襲われたあの日から私は人間を信用する事は無くなった。

上手くいく様なものも全て反抗して崩してやった

最初は怒っていたが三度目位になると何も言わなくなった。



これでいい。

私はそう言い聞かせながら月を見上げる



『・・・・あ、目が』

その日の夜、私は第二段階から最終段階に入った

目の色が青色に変わり、石の効果が無くなるのを意味していた。

でも、青石はいつもの様に蒼く透き通っていたので部屋に置くのも嫌で自分で持っていたのだ



『・・もう、戻れないんだ。だから、胡散晴らししなくてもいいんだ』


そう、言い聞かせて、私は学園長のお使いをこなした後の事だった




小「お、お使いご苦労さん」

『嗚呼、委員会行けなくてすまない。』

小「学園長の方が優先だからな!仕方がない!!」

『・・・で、何で二年長屋の私の部屋にお前が居るんだ』

小「来ては悪いか?」


私は頭を抱えたが、もうこの人に色々言っても意味がないと思い、大丈夫だと言って部屋に入った
『にしても珍しいな、』

小「何がだ?」

『小平太が細かい事を気にしているの。』


小平太がいきなりこちらを向いたので違う?と言うとそうだったからびっくりしたと言った


小「何故分かった?読心術か?」

『流石に私は神様じゃないんだから・・・まぁ、今日そんな処まで成長したって処かな?』

小「確かに、目の色が違うな」

『でしょうね。石の意味が無くなったけどお守りで持っている次第だし』



あの後、狼さんは目を覚ます事はなく、私はそのまま墓に埋める事を否定して森に置いてきた

狼さんも土に帰るよりは何かに役立った方が良いだろうと思ってやった

私はその日もいっぱい泣いた

心に大きな穴が出来た


そうして、私は成長していった



小「私は寂しいのだ。都佑の唯一の家族が死んでしまったのが私達の手で、心も全て壊してしまったのが」

『小平太・・・でも、もう見る事は出来ないの。』

小「分かっている。分かっているんだが、お前の今の表情は助けてくれと懇願しているぞ?

本当はどうしたいんだ?何度も裏切られてもそれでも人と一緒に居たいと思わないのか?」


『じゃあ、今迄の事を流してもらえるの?・・・そんな事無理でしょう?第一私とももう風呂なんて入れないだろうし』

小「何故だ?私は入れるぞ!女だろうが男だろうが都佑は都佑じゃないか!!」

『まー小平太だからそう言うと思った・・・言っておくけど小平太じゃなかったら此処から追い出してるからね?』

小「え?そうなのか?」

『委員長を部屋から追い出す程冷酷ではないのと、個人的に小平太が気に入っているからっていうだけだよ。』


そう言って私は部屋を軽く整理していると小平太が嬉しそうに笑っていた

その笑顔に酷く胸が痛んだ私はその気持ちを押し込めた

もう、二度と誰も傷つくような事が無い様に、私は避けなければいけないのだ
PREV NEXT