白夜

更に数日後

何もなかったかのように自分の前には誰も来なくなった

いつもの様に実技のテストを終わらせて夕食前の鍛錬中だった


『ふぅー。・・あと授業で習えるのは指で数えられる程度か、随分と早く終わってしまったな。』

まぁ、人にかけ離れた力を持っているからこそ・・なのだろうが、

私はこの力を下手に使いたくない。

だからこそ慎重になって行動しているのだが・・・


文次郎達の一件でまた面倒な事になったと溜息を尽きながら近くの岩に腰を掛ける



『そう言えばサラシつけなくても別に大丈夫な身体だよなー。まぁ付けていて悪くはないもんだけど。』


それにしても一雨きそうだなーと思い、私は重い身体を動かして部屋に戻る

『あ、降ってきた・・・雨かー嫌だなー鬱になるー』

今日二度目の溜息を着いたところだった

竹谷がいきなり仙蔵と一緒に私の部屋に入ってきた


竹谷「・・・此処にも居ないと言う事は、」

仙蔵「仕方がない、後は先生方に」

『え？何？何事？』


竹谷が気分悪く明後日の方向を向いている間、仙蔵が私の目を見てこういった



仙蔵「小平太が行方不明になった」
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