白夜

information

このサイトについて

『・・・で、今日の昼までは居たんだと、』


場所は変わって六年長屋のろ組の部屋

小平太以外の五六年が集まっていた


伊作「午後は皆明日の実習に準備をしていたんだけど・・・」

留「急に小平太が居なくなって、実習は中止。外出禁止令まで出たんだ。」

『おかしいな、外出禁止と言う事は、忍者絡みか?』

三郎「何故そう思う?お前の仕業ではないのか?」

雷蔵「三郎!!」

『良いよ。雷蔵、三郎が私を敵にするのも致し方ない。だが、これだけは言っておこう。

私は小平太の事を好いてはいるが、嫉妬も何もしていないしそれ以上に監禁など可哀そうな事をする真似はしない。

・・申し訳ないが、私が考えている最悪の状況に巻き込んでしまったようだ、時は一刻を争う、』


私は頭の中が小平太の安否と不安と罪悪感でいっぱいになった

どうしたら小平太が皆の元に無事に帰れるようになるか、

そしてこれを機に私も消えてしまえられるか、

どうせこの世界の住人ではないのだ。

無理に不老不死にならずとも忍者を潰して自分も消え去ってしまえばいい事だ。

私は自分の頭をフル回転して状況判断をしていた 仙蔵「何か案があるのか?」

『ない事はないが・・・かなり危険だぞ?私一人で行く予定なんだが、』

伊作「それは僕達が許さないよ!!」

『伊作・・・』

文次郎「小平太に後で色々言われても煩いからな・・それも含めてお前の監視をしていたんだ」

『え?じゃあ、今迄監視してくれていたのは私が危険に晒されない為?』


全員が?私を?何で?



留「ほら、本の一件でお前が大泣きした時にあの後小平太が言ったんだ」


「皆であの笑顔を守ろう」


ってね。と留三郎が胡坐をかきながらいった


『ふふ、なんだ、一緒だったんだ。』


私が笑うと何故笑うと皆がおかしそうな顔をした

それに私がツボって驚く皆の顔にまた笑いが込みあがる




なんだ、人間一緒じゃないか


だって私も皆の笑顔を守ろうと決意したばかりだもの
PREV NEXT