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雨風が強くなってきた中、忍びの卵が動き出す
『とりあえず、私は外に出るよ。先生方に言われてもどちらにせよこうなる事は予測していた事だ。
反省文とかで終わらせるのなら本望だよ・・全く、どうやってあの暴君を取り押さえたのか後で聴かないといけないね』
仙「まぁ、北に行けばいいと言う事だな?」
『嗚呼、恐らく私の村に生贄に攫われているに違いない。最近妙な話を村で聞いていたからね』
文「妙な話?」
『生贄を間違えた。男の成人前なら大丈夫だろう。村は救われる・・・ってね、
恐らくこの身体の持ち主はとても優しい女の子だったんだろうね、両親が死んでいる話も聴いたんだ』
竹谷「酷い・・」
『いや、記憶が微かに身体に残っていてね、昨日気になって夢に引っ張り出したんだけど・・・・』
私が暗い顔をすると仙蔵達がどうしたと声をかけてきてくれた
私はその声に大丈夫と言って言葉を紡ぐ
『幼少期から虐待を受けていたらしくね・・竜さんが私を待っていたと言っていたのはもしかすると私が入ったら
その痛みや辛い現実から逃げられるからと思ったんだろうね・・・どこを探してもその子の精神が見つからないから
恐らく殻に閉じこもっているだけだろうけど、十数年は出てこないだろうね』
竹谷「どうしてわかるんだ?」
『虐待って大体精神的なものが深く残るんだ・・・未だに私でさえも苦しんで死ねないのに、この子は余程私の事が羨ましかったのだろう
だって今私がこう身体を変えて行っても何も反論もしてこないんだもの・・・もう辛くて仕方がなかったんだね
だから二度と外なんて見たくないかの様に殻に閉じこもった。私を盾にして、』
仙蔵「それで竜の生贄と何が関わるんだ?」
一件関わっていない様に見える私と彼女の身体に関しては置いておいて、まずは村に小平太が居るかどうかを優先しようと言うと
文次郎が居るかどうかも分からないのに駆り出されたのか俺達は・・・と嘆いていた
『仕方がないでしょう?あんたらが私一人で行くってなったら言う事聞かないんだから』
仙「そりゃあ、後で子平太に何言われるか分からないからな・・・」
『あんたらどんだけあの暴君に脅されてるのよ・・・呆れて物が言えなくなるわ』
文「ついたぞ」
村についたあと、私は1人で帰るのは駄目だと思い、仙蔵を女装させて2人で行ってくるといった
『じゃあ、ばっちり話を合わせてね?仙子ちゃん?』
仙「もちろん!」
『いつもの様に仙ちゃんって言ってくれて構わないから』
仙「じゃあ私は都佑と呼んでも構わない?」
『別に前から呼んでいるじゃないのよ・・』
仙「それは此方のセリフだ」
「ん?何者だ!!」
『忍術学園から急な休暇を貰い文を届けずに帰って来たことを詫びます・・#name1#都佑と、
此方は忍術学園の親友の立花仙子ちゃんです』
仙「夜分遅くにすいません。」
『父上と母上の処に行きたいのですが、通してもらえますか?』
「・・・良いだろう、入れ」
声はうっとおしいと思っていたが小さな声でお帰りと優しい言葉をかけてくれた
私はそれに嬉しくなってただいまと声を返した
仙蔵は何を言ったのかと聞いてきたが、秘密と言って両親まで軽く鬼ごっこしながら走ってきた
母「あらあら!お友達!?」
『うん!忍術学園での親友の仙子ちゃん!』
仙「初めまして立花仙子と申します。夜分遅くにすいません」
『良いんだってば!母上、今日私は仙ちゃんと一緒に寝るから、客間に布団敷いてきてもいい?』
母「良いけど、後で話しがあるから起きて置いてくれる?」
『わかったー!仙ちゃん、こっち!』
私は帰って来たとも言えない実家に入り、仙蔵と一息つく
仙「随分と綺麗な村だな」
『私もそれは思った。前に来たときはまだ古い村だったんだけど・・何かあったね』
仙「とりあえず私の事は大丈夫だ。あとは」
『分かった。じゃあ私は母上とちょっと話してくるね、おやすみ』
仙「嗚呼、おやすみ」
私は戸を閉めて母上の前に座る
蝋燭が揺らいだ後、母が口を開いた
母「七松子平太君を引き取りに来たんでしょう?」
私はその言葉に驚いて思わず身体を動かしてしまった
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『とりあえず、私は外に出るよ。先生方に言われてもどちらにせよこうなる事は予測していた事だ。
反省文とかで終わらせるのなら本望だよ・・全く、どうやってあの暴君を取り押さえたのか後で聴かないといけないね』
仙「まぁ、北に行けばいいと言う事だな?」
『嗚呼、恐らく私の村に生贄に攫われているに違いない。最近妙な話を村で聞いていたからね』
文「妙な話?」
『生贄を間違えた。男の成人前なら大丈夫だろう。村は救われる・・・ってね、
恐らくこの身体の持ち主はとても優しい女の子だったんだろうね、両親が死んでいる話も聴いたんだ』
竹谷「酷い・・」
『いや、記憶が微かに身体に残っていてね、昨日気になって夢に引っ張り出したんだけど・・・・』
私が暗い顔をすると仙蔵達がどうしたと声をかけてきてくれた
私はその声に大丈夫と言って言葉を紡ぐ
『幼少期から虐待を受けていたらしくね・・竜さんが私を待っていたと言っていたのはもしかすると私が入ったら
その痛みや辛い現実から逃げられるからと思ったんだろうね・・・どこを探してもその子の精神が見つからないから
恐らく殻に閉じこもっているだけだろうけど、十数年は出てこないだろうね』
竹谷「どうしてわかるんだ?」
『虐待って大体精神的なものが深く残るんだ・・・未だに私でさえも苦しんで死ねないのに、この子は余程私の事が羨ましかったのだろう
だって今私がこう身体を変えて行っても何も反論もしてこないんだもの・・・もう辛くて仕方がなかったんだね
だから二度と外なんて見たくないかの様に殻に閉じこもった。私を盾にして、』
仙蔵「それで竜の生贄と何が関わるんだ?」
一件関わっていない様に見える私と彼女の身体に関しては置いておいて、まずは村に小平太が居るかどうかを優先しようと言うと
文次郎が居るかどうかも分からないのに駆り出されたのか俺達は・・・と嘆いていた
『仕方がないでしょう?あんたらが私一人で行くってなったら言う事聞かないんだから』
仙「そりゃあ、後で子平太に何言われるか分からないからな・・・」
『あんたらどんだけあの暴君に脅されてるのよ・・・呆れて物が言えなくなるわ』
文「ついたぞ」
村についたあと、私は1人で帰るのは駄目だと思い、仙蔵を女装させて2人で行ってくるといった
『じゃあ、ばっちり話を合わせてね?仙子ちゃん?』
仙「もちろん!」
『いつもの様に仙ちゃんって言ってくれて構わないから』
仙「じゃあ私は都佑と呼んでも構わない?」
『別に前から呼んでいるじゃないのよ・・』
仙「それは此方のセリフだ」
「ん?何者だ!!」
『忍術学園から急な休暇を貰い文を届けずに帰って来たことを詫びます・・#name1#都佑と、
此方は忍術学園の親友の立花仙子ちゃんです』
仙「夜分遅くにすいません。」
『父上と母上の処に行きたいのですが、通してもらえますか?』
「・・・良いだろう、入れ」
声はうっとおしいと思っていたが小さな声でお帰りと優しい言葉をかけてくれた
私はそれに嬉しくなってただいまと声を返した
仙蔵は何を言ったのかと聞いてきたが、秘密と言って両親まで軽く鬼ごっこしながら走ってきた
母「あらあら!お友達!?」
『うん!忍術学園での親友の仙子ちゃん!』
仙「初めまして立花仙子と申します。夜分遅くにすいません」
『良いんだってば!母上、今日私は仙ちゃんと一緒に寝るから、客間に布団敷いてきてもいい?』
母「良いけど、後で話しがあるから起きて置いてくれる?」
『わかったー!仙ちゃん、こっち!』
私は帰って来たとも言えない実家に入り、仙蔵と一息つく
仙「随分と綺麗な村だな」
『私もそれは思った。前に来たときはまだ古い村だったんだけど・・何かあったね』
仙「とりあえず私の事は大丈夫だ。あとは」
『分かった。じゃあ私は母上とちょっと話してくるね、おやすみ』
仙「嗚呼、おやすみ」
私は戸を閉めて母上の前に座る
蝋燭が揺らいだ後、母が口を開いた
母「七松子平太君を引き取りに来たんでしょう?」
私はその言葉に驚いて思わず身体を動かしてしまった
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