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『えーと、神社の中入ったらまたこの霧の中?え?なに?着物で走りにくいのに・・・もうやだよ』
「何へばっておる。」
『わ!』
いきなり後ろから声が聞こえて驚いた
「昨日の続きを聴きに来たのかと思ったわ、えらい早い時間じゃが」
『昨日多く寝てしまったのですがやることが無かったので、適当に暇潰しも兼ねてこの神社まで歩いてきました』
「成程、どうやら忍者になるようじゃの」
『あ、はい。しかも忍術学園と呼ばれる学園に行くのに更にその学園の人々を知っているんです。何この仕打ち』
「まーそんな事もあるじゃろう。して都佑よ、お主の身体はもう慣れたか?」
『あ、一応慣れましたが、なんか着物ってよりは袴みたいな格好にされて、ちょっと何とも言えない気分です』
「まぁ、忍者になると言われたらそうなるじゃろうて。」
『そうなのかなー、あ後目の前にタソガレドキ忍者が居たんで追っ払いました』
「そうか、よくやったの。」
『まー言いくるめてまだ場所には停滞しておりましょうが、気にしなくても大丈夫でしょう、戦好きの殿ですが組頭は其処まで鬼ではない事は知っていますので』
「何から何まで知っておるの」
『一応この世界の事を知り尽くしてはいるように端から端まで手を出しましたので。』
そうか、と言って竜は話を変えてきた
「して都佑よ、お主の身体の事じゃがな、竜の血ではなく狼の血が一部入っている」
『あら訂正ですか』
「嗚呼、山の主が丁度狼でな、聞いてみると俺のだと言って来たのだ」
『んで?訂正は他にはあります?』
「特にはないが、狼の耳や尻尾を隠したければ余り驚いたりしない様にすればいいとの事だ。」
『それだけですか。じゃあこちらも一つ聞きたいことが』
「なんじゃ?」
『竜さん、貴方はどうして私の時代の私を選んだのですか?』
その言葉に少々違和感を持った
「・・・どういうことだ?」
『そもそも私は病に寝入っていました。この身体も同じ事。同じ子供を受け持つのは少々驚いておりましてー
更に忍たまの世界となるとどうしても私が何かしらしたのかと想いが絶えません。何かして竜さんの処に迷い込んだのでは?
と解釈したら納得がいくのですが、どうですかね?』
竜は黙りこけたのでそうか、と私は思った
「その通りじゃ、一応男にしようと思っておったのだが、何故か見知らぬ魂がそこらを彷徨っておったのでな、
そのまま身体に擦り付けたのじゃ」
『そんな、・・・ん?と言う事は、あちらの世界で何かしらしていたのか、私は』
「全く身に覚えがないのじゃな」
『まぁ、霊になってたら記憶だって飛びますわ。で話しはいじょうですかね?』
「まー言いたいことは言ったし、これを預けておこうと思ってな」
そう言われて手渡されたのは一つの丸い形をした青色の水晶の首飾りだった
これまた綺麗なと思いながら手に持った
「それは一応狼と話が出来る様に貰ったものじゃ。決して肌身離さない様に。」
『分かりました。これからはその狼さんに受け渡されるんですね私は。』
「・・・なんか色々と心配になってきおったわい・・・」
『大丈夫ですよ。いざとなれば死んじゃいますから』
「お主は生きるという意欲は・・」
『すいませんがそんな意欲は10歳に捨てました。あ、今十歳だったわーわーい。若返りこわーい』
そう言うと流石に竜が引いてしまったので私は咳払いを一つして
『兎に角、狼さんに後を任せるって事ですね?』
「嗚呼、後は起きたらそのまま北に向かって忍術学園に向かってもいいじゃろう」
『準備が出来次第そこにいけと』
「そう言う事じゃ」
『分かりました。支度が出来次第山を下って上って学園に行きましょう。』
「くれぐれも体は大事にな」
『まー出来るだけして見ます。』
「・・なんかあいつの言っておったことが分かった気がしなくもない、」
『何か言いました?』
「いいや、それよりも行って来い」
『・・・行ってきます。』
そうして、やっと神社から出たと思ったらもう日が暮れていて、準備が出来たので夜間に出るのは危険だと言う事で
次の日に持ち越す事になって、この世界に舞い降りて三日目の朝
私は村から出る事になった
村の名前も結局教えられず仕舞いだったが、私は気にせず旅に出る事になった
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