白夜

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その後竹谷達は




竹谷「くっそ、何で・・何で都佑の命が引き換えにならなくちゃいけねーんだよ!」

兵助「八・・仕方がないと言ったら其処までだろう?」

雷蔵「でも、本当に何か方法はないんだろうか?」


勘「でも今やる事って都佑が言っている様に皆を助ける事だよなー」

三郎「私達がそれだけで終わらせるとでも?」


そう三郎が言うと皆は笑顔で頷き、決意した



彼女を、都佑を救い出すと。




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その頃、本人はと言うと


『此処だね。天女さん、天女さん・・元の世界にお戻り願いますよっと!?』

クロ「誤算・・だな」

『だーねー。まさか文ちゃんと仙ちゃんと小平太が待ち伏せているとは・・』


仙「曲者、貴様何が目的だ?」

『何が?貴様らを根っから叩いて正気に戻させるために来たんだよ。有難く思え馬鹿共めが。』

文「何を!?天女様に何かしにきたんじゃねーのか!?」

『何馬鹿な事言ってんの。天女如き、叩こうと思えばサクッと出来るわ。平成の時代の者は血に慣れていないからね。

貴様らには苦痛と懺悔を、私達には裁きと哀れを・・さて、クロ、クロア。ノアも後は三人を任せた!私は天女ちゃんに会いに行ってくる☆』



こへ「まて!っ、」

クロア「さーてと、待ては君の方だよ?七松小平太君?」

クロ「此処は一歩も出さんぞ?」

ノア「さて、お縄頂戴?」





時は卯の刻・・・


私は独りで天女が隠れていた場所にたどり着いた



「来たわね・・」

『無論、さて聞かせて貰おうかお前は平成の時代から忍たまの世界に飛びたくて仕方がなくて飛んで来て更に

学園全てに術をかけた挙句の果てにはちやほやされる毎日に酔っていた・・・違うかい?』

「ええ、だから?」

『はっ、腐ってるなー。私は一応救世主と言う形でこの世界に戻ってきた平成の時代の人間だ。

因みに忍たま達を愛してやまないが、君みたいな術を使ってなど変な真似はしない主義なんでね。


・・どうしてあんなことが出来た?貴様も不老不死を狙っているのか?』


そう言うと彼女は高らかに笑い転げた


私はそれに舌打ちしたくなるくらい機嫌が転げ落ちた


「そうよ、竜が言ってくれたのよ!貴方を殺せば私は永遠にこの場所を手に入れられるのだと!!」

『はっ!不老不死を手に入れてどうする?愛など永遠になる筈がないのに、貴様は何もわかっていない。』


ちやほやされて生きてきた人間には分からない話について行くなと言うと怒った天女は


「ーーっ!きゃあああああああああああああああああああああああああああああ」

『なっ!?』

留「どうしました天女様?」


「この者が、私を殺しに!」

『あー、六年を殺しには行きたくはなかったんだがー大誤算だなー。』

伊「貴様・・・何処から侵入して、」

『え?気が付かなかったの!?私二日前からこの学園に忍び込んでいたのに・・まー別にいいかー。

君らが忘れてくれている方がやりやすいんだけど・・ふむ、五年生が来たか。

天女様、今回は一旦撤退しますが、次は無いと思ってね☆じゃーねー』


私は伊作と留の頭を踏んづけてその場を出て行った


五年と後に鉢合わせするかと思ったが、そんな事なしに外に出られたので私は部屋に戻って睡眠をとる事にした



クロア達に周りの護衛を任せて、私は気分が悪かった現実から離れて愛してやまない両親の夢を観た




両親は泣いているように見えたのに、私は目覚める時に涙を流していた





目が覚めた後、私は声を押し殺して泣いた

誰に見られたっていい。

六年を助ける為にはもう自分の命を差し出すしか術がないと思うと涙が止まらなかった

向日葵の花畑にもう一度行けるのなら行きたいと願いながら私は二度寝で夢をみた



夢では六年と両親が私を向日葵畑で待っている夢だった

それに夢だと分かった私は嬉しくも哀しく、泣きそうな顔で笑った
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