白夜

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『・・いきなり居なくならないって言ったじゃん、馬鹿。』


あの胡蝶の日を言った日から、彼女達は記憶の産物となってしまった


この夢はクロア達が望んだ夢なのだろうか?もしくは・・・


『昔の、私が望んだ世界?・・・そんな、じゃあ目が覚めた時は??』


思わず背筋がゾッとなった

今成人したばかりの歳が十年も昔に戻る可能性があると思えばまた悪夢が繰り返されると思えば

私はこの夢から覚めなければいいんだと思った



『だが、いずれにせよ祭りが終われば全てが終わるだろうな・・・くっそ、もっと、もっと

皆と居たいのに・・どうしてこんなに胸が痛くなるんだよ!どうして、私だけ、』


皆と一緒に入れないのか、

簡単な話だ。

私は竹谷達とは違い、三次元の世界の人間だったからだ。

恐らく、今も、現在進行形で、



五年ろ組に変わってから単独で行動する時間が減ってきた

まるで皆が私が考えている事を知っているかのように・・・

そう思えば思う程怖くなった



数時間もしない辺りで私はその場から逃げた




また、同じ事の繰り返しが行われると思っただけで叫び狂いそうだったから。




只、笑っていたかった。

夢はとても楽しく笑っておかしい。

覚めれば、苦しく辛くて心が痛い。


自分でも知っていた筈だ。

こんな事、こんな現実、こんな想いだって



『知っていた、解ってた、理解してた・・・でも逃げたかったんだ。』


だから五年生からも逃げて、私は上級生から今逃げている 兎に角誰にも今会いたくない気分だったから

今会ってしまったらなんか、


『もう元の世界に戻れない気がする・・いや、クロアが言っていたのはもしかしたら、』


小平太「こんな処で何をしている?」

『っ!?こ、こへ・・・』

竹谷「皆都佑がいきなり走って行ったから驚いて探していたんだぞー?」

『たけ・・・や?ね、一つ聞いていいかな?』

小平太「何を改まってそんな距離を開いているんだ?帰ろう?」




『2人共、本当に小平太と竹谷?私の勘が当たっているのなら、この世界は偽りの世界。現在眠りから覚めない状態で脳だけが生きている

現実から逃避しているのが今の私の現状ではなくて?・・・色々とおかしい点はあったんだよね。』



こうやって、小平太達に会って、同等まで力を付けられるのが数か月もたたない位で、


私は隠していた暗器を取り出し、微塵と寸鉄を取り出して攻撃をしかけた



竹谷と小平太は薄気味悪く笑っていて、私は怖くなってその場から逃げた
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