白夜

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『なんだー夢だったのか・・ってリアルすぎ!デジャヴ感じるから!!』


私は軽く叫んで二年の制服の中に念の為に私服を装着しておく。

もう誰も信用できない世界

私はこの狂った思考回路をどうにかしなくてはいけないのかと考えたが

もう面倒な行き場のない気分

私は全てを拒絶してもいいかと思った




『・・・そうだ、元々私はこの世界の人間じゃない。帰るんだ。』


私は用具倉庫の近くにある倉庫に向かい、自分が今迄隠してきた武器を取り出した

そして生物の処に行って狼を見つけて連れて行く


『ずっと、待ってくれてありがとう。さぁ、帰ろう!』

「何処に?」

『・・勿論、元の世界に。』

「この場所は?」

『偽りの胡蝶の夢さ。それから抜け出すんだ。この子を連れて。私はもう迷わない』



誰かが後ろで私を止めようとする

でも、もう誰にも止められない

何処までが夢だったかも分からない。


もしかすればこれも夢の中かもしれない


私は狼を連れて気配がする人間を撒いて外に出る

そのまま神社の方に行かずに山の中に走って行く

狼は嬉しそうに先に走っていた

私はそれを追いかけるのが楽しかった




だから、私はもう十分だと思ったのだ 両親からの愛に束縛されるのにも




忍たま達から信頼されようと頑張らなくても




愛犬が幻で見えている事も




全て、そう




『胡蝶の夢』





そう言って私は崖から飛び降りた

狼は何処にも居なくて、私一人が宙を舞った
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