白夜

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「何故、」

保健委員の人が叫んだ


『別に命を粗末には扱っているつもりはないんだけど、私これでも精神年齢は一応20歳なので

今迄色々な人と出会い別れを見て、今迄過ごしてきました。なのでこの子の事も命を授かった物なのに

物扱いされてそのまま此処まで放置されたんだと思われます。男にしては身体つきが女ですし、』


「確かに、女子にしかみえぬな・・して仮にお前の本体は何処なんだ?」

『それが分からないんですよねー。』


私は流石に腕を組んで明後日の方向を向いて悩んだ

それに周りがざわつく


『私も出来れば自分の身体で生きて行きたいですが、如何せんこの子の事も気にかかりますし、

一回出会ったものはそうそう捨てるものではないので、命を授かったのも同然として行動しているんですがー


仮にあなた方の敵になるのであれば、私は殺されるのは本望です。あ、辛い死に方したくないんで楽に死ねるような事でおねがいs』


「そんな事するわけないじゃないか!保健委員会委員長として許せない!」

『・・では、仮に保健委員会委員長として、一番上の立場からして二つの命の中で一つしか生きられないとしたら・・・どう手段をとりますか?』

「どうって・・・・」

『私はどちらかが死ななくてはいけないと思っています。仮にも私は身体を預かった身

そんなどこぞの野郎がいきなりはい身体貰いましたよって事でのうのうと生きれるほど馬鹿ではありません。

それに、私も一度は忍者を憧れと思って育った身。まぁ半年くらいは様子見して頂ければ幸いです。』


何時でも斬りかかってくれても私は良いんですがね、と一言追加した
「仮にお前が死んだとして、その子はどうなるんだ?」

『さぁ、恐らく私が飛んでってこの子が生き返る事が出来れば私は最善を尽くしたと考えていますが・・・』

「それって、只逃げているんじゃないのか?」


逃げる?

その言葉に酷く動揺する心臓に私は歯止めをかける

心臓の音が響いて汗が出る


『逃げる・・・か、なら上級生の皆さんには逃げない様に捕まえてもらいましょうか』

「え、」

『私はもう逃げも隠れもしません。心臓はバクバクいって煩いですが、それでも覚悟はしています。

・・・で、此処に居る人の名前と顔を覚えたいのですが、六年生?から順番に聞いてもよろしいでしょうか?』




話しの路線を変えて、私は自己紹介を指せるようにした

何だかんだ言って私も緊張で誰が誰の名前かが分からなかったのだ

皆は分かったと言って早速サラストが名を上げる

「六年い組作法委員会委員長、立花仙蔵だ。」

「同じく六年い組会計委員会委員長、潮江文次郎だ」

「六年ろ組体育委員会委員長、七松子平太だ!」

「もそ・・六年ろ組図書委員会委員長・・・中在家長次だ」

「六年は組用具委員会委員長、食満留三郎だ」

「そして今さっき叫んだのが六年は組保健委員会委員長の善法寺伊作です」


『えーと、立花君に、潮江君に・・・』

仙「仙蔵で構わない。後輩と言えど最終的には中身は20歳なのだろう?歳的には私達が後輩ではないか」

『えーと、じゃあお言葉に甘えて皆下の名前で呼ばせてもらうね?』

小「いいぞー!細かい事は気にするなー!!」

『あはは・・とりあえず、次は五年生か』


伊「え、もう覚えたの?」

『まー・・・これだけ個性が強ければ忘れはしないよ、』

そう苦笑した後、五年生がそれではと言って改めて言い出す
「五年い組火薬委員会委員長代理の久々知兵助だ」

「同じく五年い組、学級委員会所属の尾浜勘右衛門」

「五年ろ組図書委員会所属の不破雷蔵」

「と、その顔を借りている学級委員会委員長代理の鉢屋三郎!」

「同じく五年ろ組生物委員会委員長代理の竹谷八左衛門だ!!」


『ふむふむ・・・よし!とりあえず半目が三郎でクリっとした目が雷蔵ね!』

三郎「おいおい・・早速見破ろうとしているのか?」

竹谷「俺らでもまだわかんねーってのに・・凄いなー」

『空気で変わるよ?なんとなく。それじゃあラスト四年生!』


「成績は学年一優秀戦輪つかわせばナンバーワンの平滝夜叉丸だ。体育委員会に所属している」

「その同室の四年い組綾部喜八郎でーす」

「ちょっと、喜八郎君作法委員会所属言い忘れている、あ、僕は火薬委員会所属だよー」

「タカ丸さんは色々言い忘れていますよ・・・四年は組、元髪結いの斎藤タカ丸さん。六年生と同じ年齢ですが、色々あって

四年生に編入しています。で、言い遅れましたが学園一のアイドル、四年ろ組会計委員会所属の田村三木衛門です!」


その後三木と滝が言い争ったのは、言うまでもない
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