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『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・』
留「#name4#?・・・おーい、都佑、」
『駄目、駄目!!そんな事をしたら、私なんて何処ろじゃない!下手をすれば・・・っ!!』
仙蔵「落ち着け!!」
『これが落ち着いていられるか・・!嗚呼、忘れていた、言われて気付くとか哀れな者だ・・・人間だものね・・・』
彼女の驚きと落ち着きの無さに食堂に居た人たちが目線を向けた
彼女が此処まで落ち着きがなくなるのは天女以来の話だったからだ
雷蔵「とりあえず、此処では話したいモノも話せないだろうから・・」
『丑の刻に私の部屋に遊びにおいで。片づけて説明できるものも書いて待っているよ』
そして、彼らとは丑の刻まで会わない様にして私は裏山の一本松の処に立っていた
『・・・そうだ、禁目は禁目。私がそれに触れたら今度こそ、』
この世界が崩壊してしまう・・・
『禁目を破ればそれなりの代償がついてくる・・・恐らく竹谷との交際が駄目であれば、竹谷をこの世界から抹消するか
はたまた私の存在自体が消えるか・・・そっちの方がまだマシだわ。前者は何が何でも避けなければいけないが・・・
それが代償だもんなーーー。自分の一等大切なものを奪われるんだから。』
上から音がした
私は入っていいよと言ったら皆が一斉に降りて来たのに驚いた
『・・・よく来てくれたね。さて、単刀直入に言うと禁目と言うのは私が一番大事にしているものと
引き換えにこの世界から身を引く事を意味する。つまり、私がこの世界に居たって存在自体消されると
同時に大切なものに二度と手を出せなくなるってことだ。』
仙蔵「つまり、それが竹谷の場合、」
『お察しの通り、竹谷も私同様抹消される・・・それだけは何が何でも避けたい。
私は竹谷が居ての忍たまって知っているからね。これだけは譲れないし、君らに申し訳なさすぎる・・・』
私が俯いている時、雷蔵が我慢しないでと背中をさすってくれた
私はその暖かみに救われた
『で、本来は別れるのが一番いい事だけど・・狼の血筋って変な話媚薬みたいなもので、
関わっていると自然に好きになるのよねー私だけでなく相手も然り・・・で、今迄50年に一回の事で
30歳迄で死を遂げた人間が大勢いるのよ。その愛情を持って身をなげた人間もいる。
が、余り気分の良い死に方は皆していないらしい。・・相手を苦しめた人間も居たらしく、苦しんで死んだそうね』
仙蔵「つまり?」
『私を見殺しにしろ。もしくは記憶を削除されたくなければ一思いに殺せ。以上』
全員「んな事出来るか!!!」
全員が一歩出たのに私はびっくりして何も言えない間・・・
小平太「何でそんな事を言うんだ!」
勘「そうだよ!記憶を消されるか見殺しにするかの二択なんて、」
雷蔵「僕達は君にとって一体何だったの!?」
『何だったんだろうね・・・・ほんと、そんな事、私が知りたい。』
ぼそっと呟いたはずの言の葉は、皆の耳に届いていて、
文次郎が、「知りたい?」と聞いてきた
『うん、自分の事、この世界に私が存在している事。全て・・・知れるのなら、知った方がマシだ。
元の世界に帰れるのなら、私は・・・あ、』
ふと思い出した
私の本当の夢を
追いかけていたあの希望を
それから、私は何かを必死に追いかける様に日を送っていった
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留「#name4#?・・・おーい、都佑、」
『駄目、駄目!!そんな事をしたら、私なんて何処ろじゃない!下手をすれば・・・っ!!』
仙蔵「落ち着け!!」
『これが落ち着いていられるか・・!嗚呼、忘れていた、言われて気付くとか哀れな者だ・・・人間だものね・・・』
彼女の驚きと落ち着きの無さに食堂に居た人たちが目線を向けた
彼女が此処まで落ち着きがなくなるのは天女以来の話だったからだ
雷蔵「とりあえず、此処では話したいモノも話せないだろうから・・」
『丑の刻に私の部屋に遊びにおいで。片づけて説明できるものも書いて待っているよ』
そして、彼らとは丑の刻まで会わない様にして私は裏山の一本松の処に立っていた
『・・・そうだ、禁目は禁目。私がそれに触れたら今度こそ、』
この世界が崩壊してしまう・・・
『禁目を破ればそれなりの代償がついてくる・・・恐らく竹谷との交際が駄目であれば、竹谷をこの世界から抹消するか
はたまた私の存在自体が消えるか・・・そっちの方がまだマシだわ。前者は何が何でも避けなければいけないが・・・
それが代償だもんなーーー。自分の一等大切なものを奪われるんだから。』
上から音がした
私は入っていいよと言ったら皆が一斉に降りて来たのに驚いた
『・・・よく来てくれたね。さて、単刀直入に言うと禁目と言うのは私が一番大事にしているものと
引き換えにこの世界から身を引く事を意味する。つまり、私がこの世界に居たって存在自体消されると
同時に大切なものに二度と手を出せなくなるってことだ。』
仙蔵「つまり、それが竹谷の場合、」
『お察しの通り、竹谷も私同様抹消される・・・それだけは何が何でも避けたい。
私は竹谷が居ての忍たまって知っているからね。これだけは譲れないし、君らに申し訳なさすぎる・・・』
私が俯いている時、雷蔵が我慢しないでと背中をさすってくれた
私はその暖かみに救われた
『で、本来は別れるのが一番いい事だけど・・狼の血筋って変な話媚薬みたいなもので、
関わっていると自然に好きになるのよねー私だけでなく相手も然り・・・で、今迄50年に一回の事で
30歳迄で死を遂げた人間が大勢いるのよ。その愛情を持って身をなげた人間もいる。
が、余り気分の良い死に方は皆していないらしい。・・相手を苦しめた人間も居たらしく、苦しんで死んだそうね』
仙蔵「つまり?」
『私を見殺しにしろ。もしくは記憶を削除されたくなければ一思いに殺せ。以上』
全員「んな事出来るか!!!」
全員が一歩出たのに私はびっくりして何も言えない間・・・
小平太「何でそんな事を言うんだ!」
勘「そうだよ!記憶を消されるか見殺しにするかの二択なんて、」
雷蔵「僕達は君にとって一体何だったの!?」
『何だったんだろうね・・・・ほんと、そんな事、私が知りたい。』
ぼそっと呟いたはずの言の葉は、皆の耳に届いていて、
文次郎が、「知りたい?」と聞いてきた
『うん、自分の事、この世界に私が存在している事。全て・・・知れるのなら、知った方がマシだ。
元の世界に帰れるのなら、私は・・・あ、』
ふと思い出した
私の本当の夢を
追いかけていたあの希望を
それから、私は何かを必死に追いかける様に日を送っていった
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