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雷蔵「#name4#・・・きついのは、苦しいのは僕も一緒だ。」
『違う・・・一緒じゃない、君らと一緒にするな・・・』
雷蔵「僕らは同じ人間だ」
『違う!私は君らみたいな出来た人間ではない・・』
雷蔵「君は女の子なんだ。・・・君のお父上と母上もきっと、」
『止めて!!・・・雷蔵、父上と母上に会わせてくれるの?私を幸せに出来るの?』
雷蔵「それは・・・」
雷蔵は彼女が両手で身体に縋ってきたことに驚いていた・・・
私はそれどころではなかった。
両親に会えるのかと考えると思考が止まらなくなる。
だから私は現実逃避をしていたのだ
こうやって、全く止まらない思考に悩まされる事が無い様に。
『お父さん、会いたい、お母さん、私を、みてよ・・・ね、雷蔵は知っているんでしょ、君が其処まで言うって事なんだから、
ねぇ、会わせて、私の思考を止めて、誰か私の頭を殺して、お願い、お願い、出して、この悪夢から出してよ、ねぇ・・・お願いだから』
死んでも何でもするから、
私は彼に縋って涙が出た
雷蔵は私の背中を撫でる事しか出来ない自分に嫌気がさしていた
++++++++++++++++++++++++
雷蔵「・・・寝たよ」
三郎「にしても物凄い暴れ様だな。」
小平太「#name4#ではなく、これが本当の都佑という人間の性格、か。」
彼女が雷蔵の膝の中で眠っているのにほっぺを両方から攻める暴君と同室
雷蔵「かなり、戸惑っていたね・・・自分を殺して何年生きて来たんだろう?」
小平太「嗚呼、こんなにも細くて折れてしまいそうな女が抱える様なものではない・・死んでも会いたいのか?」
そう小平太が言うと、#name4#は寝言で両親の名前を呼んで今迄に見た事の無い位優しい
とても楽しそうな笑顔で眠っていた
それに三人は酷く心が痛んで、決めたのだ。
竹谷から離して、彼女を元の世界に戻してあげようと
『・・・あれ?』
雷蔵「あ、起きた?」
『ん、ごめん。』
雷蔵「いいんだ。・・・それよりも、大分落ち着いた?」
『雷蔵の膝枕のお蔭で良い夢が久しぶりにみれたんだー』
雷蔵「へー、どんな夢?」
『えーっとね?お父さ、父上と母上と三人で手てを繋いで走ったりする夢で、途中から雷蔵達も加わっていたんだけど詳しくは覚えていないなー』
でも確かに幸せだったんだーと言うと雷蔵はとても優しそうな目をして微笑んでくれた
私はその微笑みが何時かの父の様に見えて、つられて私も笑顔になった
雷蔵「僕が、竹谷の代わりになれるのなら、なってもいいかな?」
いきなりの告白に私は驚いて膝から飛び起きた
少々眩暈がするが、現実だと思わせるには十分だったので私は心の整理をして
『べ、別に良いけど・・・どうせ君だって竹谷みたいになるよ?』
雷蔵「その時は見捨ててもらって構わない。もう二度と話さなくてもいい。・・・それでも、君の笑顔を少しでも守りたいんだ。」
『雷蔵・・・私の産んでくれた父と一緒の事を言わないでよ、』
私は流石に耐えられなくなり、涙を流しながら言った
それに雷蔵は胸が張り裂けそうな顔をしながら私の涙を拭ってくれる
『私、お父さんが好き。』
雷蔵「うん」
『一等、お父さんが好きなのと一緒にお母さんも好き』
雷蔵「うん、」
『皆は他人って思わないと生きて行けないから、私は必然的に私か両親を愛するしかなくなる』
雷蔵「うん・・」
『もしも雷蔵が私を捨てても私は両親がいるから、だから私は生きていれるの。』
雷蔵「・・・・・」
『嗚呼、早く会いたいなー。君らの事が終わったら迎えが来ないかな?私もう帰るの疲れちゃった。』
雷蔵はそうだね。と言って内心来ない様に願った
彼女が他人でも、自分にだけでも縋ってくれるかと、心に・・・・
『早く帰りたいなー。ふふ、雷蔵はお父さんが直ぐに気に入りそうな人だもんなー』
性格的に迷い癖は治した方が良いんだけどそれ以外なら好みではあるんだよねー
雷蔵「なら、僕は君のお婿さんに行った方が良いのかな?」
『あ、いいねー。でも苗字が微妙になるなー。どうでもいいか』
雷蔵「どうでもいいんだ」
『だってなってもいないんだし、てか私達お付き合いしだしたの?ね、ね』
雷蔵「え?付き合っていないの?僕ふられたの!?」
『すいません、付き合っているって事にして下さい。』
もうどうでもいいやと思いながら私は空を見た
月は半月で、もうすぐで新月になる頃だった
私の髪の毛や目の色は元の色に戻っていっていて、
この時記憶操作をすればよかったとどれだけ想うか・・
また、遠い話のようで近い話なのだった
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『違う・・・一緒じゃない、君らと一緒にするな・・・』
雷蔵「僕らは同じ人間だ」
『違う!私は君らみたいな出来た人間ではない・・』
雷蔵「君は女の子なんだ。・・・君のお父上と母上もきっと、」
『止めて!!・・・雷蔵、父上と母上に会わせてくれるの?私を幸せに出来るの?』
雷蔵「それは・・・」
雷蔵は彼女が両手で身体に縋ってきたことに驚いていた・・・
私はそれどころではなかった。
両親に会えるのかと考えると思考が止まらなくなる。
だから私は現実逃避をしていたのだ
こうやって、全く止まらない思考に悩まされる事が無い様に。
『お父さん、会いたい、お母さん、私を、みてよ・・・ね、雷蔵は知っているんでしょ、君が其処まで言うって事なんだから、
ねぇ、会わせて、私の思考を止めて、誰か私の頭を殺して、お願い、お願い、出して、この悪夢から出してよ、ねぇ・・・お願いだから』
死んでも何でもするから、
私は彼に縋って涙が出た
雷蔵は私の背中を撫でる事しか出来ない自分に嫌気がさしていた
++++++++++++++++++++++++
雷蔵「・・・寝たよ」
三郎「にしても物凄い暴れ様だな。」
小平太「#name4#ではなく、これが本当の都佑という人間の性格、か。」
彼女が雷蔵の膝の中で眠っているのにほっぺを両方から攻める暴君と同室
雷蔵「かなり、戸惑っていたね・・・自分を殺して何年生きて来たんだろう?」
小平太「嗚呼、こんなにも細くて折れてしまいそうな女が抱える様なものではない・・死んでも会いたいのか?」
そう小平太が言うと、#name4#は寝言で両親の名前を呼んで今迄に見た事の無い位優しい
とても楽しそうな笑顔で眠っていた
それに三人は酷く心が痛んで、決めたのだ。
竹谷から離して、彼女を元の世界に戻してあげようと
『・・・あれ?』
雷蔵「あ、起きた?」
『ん、ごめん。』
雷蔵「いいんだ。・・・それよりも、大分落ち着いた?」
『雷蔵の膝枕のお蔭で良い夢が久しぶりにみれたんだー』
雷蔵「へー、どんな夢?」
『えーっとね?お父さ、父上と母上と三人で手てを繋いで走ったりする夢で、途中から雷蔵達も加わっていたんだけど詳しくは覚えていないなー』
でも確かに幸せだったんだーと言うと雷蔵はとても優しそうな目をして微笑んでくれた
私はその微笑みが何時かの父の様に見えて、つられて私も笑顔になった
雷蔵「僕が、竹谷の代わりになれるのなら、なってもいいかな?」
いきなりの告白に私は驚いて膝から飛び起きた
少々眩暈がするが、現実だと思わせるには十分だったので私は心の整理をして
『べ、別に良いけど・・・どうせ君だって竹谷みたいになるよ?』
雷蔵「その時は見捨ててもらって構わない。もう二度と話さなくてもいい。・・・それでも、君の笑顔を少しでも守りたいんだ。」
『雷蔵・・・私の産んでくれた父と一緒の事を言わないでよ、』
私は流石に耐えられなくなり、涙を流しながら言った
それに雷蔵は胸が張り裂けそうな顔をしながら私の涙を拭ってくれる
『私、お父さんが好き。』
雷蔵「うん」
『一等、お父さんが好きなのと一緒にお母さんも好き』
雷蔵「うん、」
『皆は他人って思わないと生きて行けないから、私は必然的に私か両親を愛するしかなくなる』
雷蔵「うん・・」
『もしも雷蔵が私を捨てても私は両親がいるから、だから私は生きていれるの。』
雷蔵「・・・・・」
『嗚呼、早く会いたいなー。君らの事が終わったら迎えが来ないかな?私もう帰るの疲れちゃった。』
雷蔵はそうだね。と言って内心来ない様に願った
彼女が他人でも、自分にだけでも縋ってくれるかと、心に・・・・
『早く帰りたいなー。ふふ、雷蔵はお父さんが直ぐに気に入りそうな人だもんなー』
性格的に迷い癖は治した方が良いんだけどそれ以外なら好みではあるんだよねー
雷蔵「なら、僕は君のお婿さんに行った方が良いのかな?」
『あ、いいねー。でも苗字が微妙になるなー。どうでもいいか』
雷蔵「どうでもいいんだ」
『だってなってもいないんだし、てか私達お付き合いしだしたの?ね、ね』
雷蔵「え?付き合っていないの?僕ふられたの!?」
『すいません、付き合っているって事にして下さい。』
もうどうでもいいやと思いながら私は空を見た
月は半月で、もうすぐで新月になる頃だった
私の髪の毛や目の色は元の色に戻っていっていて、
この時記憶操作をすればよかったとどれだけ想うか・・
また、遠い話のようで近い話なのだった
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