白夜

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その日の夜からゼロスが私の部屋に入り浸る様になった。

忍たまは最早使い物にならない為、自分で行動するしかなかった



ゼロス「それにしても忍者と言うモノがあるんですねー。」

『だねー元々はこの先の未来の人間だったんだけどねー。』

ゼロス「僕達に綺麗に手籠めにされて、気分いいですか?」

『悪かったわー。凄く。悪かったから別世界に逃げたんじゃない。』

ゼロス「あら、それは失礼。」

『絶対思ってねーだろ馬鹿魔族。』

ゼロス「・・・リナさんよりも口悪くなっていないですか?僕の気のせいならいいんですが・・・」


どう考えても口が前より悪くなっている気がしてならないとゼロスが空を飛びながら言う

私はどうでもいい感じでそうですねーと言葉を返した



『私、此処では一応男として生きていたからねー。今は女として外に出しているけど、

この世界でも君らの世界みたいにちょっと歪な能力を持っているよ?』


リナ=インバースが居た世界では私の通常の人間とは桁違いの魔力を持てる器となっているらしい。

ぶっちゃけリナが2人いる感じで捉えられても良い位だった。

それにゼロスたち魔族が魔力欲しさに永遠の生と一緒に自分と居ないかとプロポーズされたのだが、

私は死ぬ事に意味があると言ってリナ同様彼らから避けた。

そうして、私は逃げた先にトリップしてしまい、今に至るのだ。



『私この世界では狼の血筋を持っているらしくて、満月が一番強く新月が一番弱くなるらしくてさー

君らのとこでも魔力が落ちそうだから、君に軽く守ってほしい位なんだけど、その時に身を任せるとして・・・

今回はどう思う?』


ゼロス「どう?とは??」

『クレアバイブルに書かれている事は実は私が今行っている事事態なのだよ。現在進行形で作られているクレアバイブルだから

ぶっちゃけこれ意味ないんだよねー。かと言って外に出す訳にはいかないから・・私が持っているんだけど、』


ゼロス「かと言って彼らから天女と言われる歪な存在を無理矢理引き離すと後々が面倒になる。

だから天女からの術に目を覚ましてからではないと難しい・・・って処の話ですか?」 流石分かっているじゃない。

いやー読みましたから

勝手に読むなバカタレぃ!

・・この世界の男の口癖が移ったと悟って良いんですね。


『まーそうなんだけどね。・・・伊達にこの身体で色々していないからねー。早くトリップ旅行は止めて両親に会いに帰りたいんだよー』

ゼロス「それは無理でしょうね!」

『え』


ゼロスの顔が更に笑顔に変わった瞬間更に私の顔が青くなる


ゼロス「まず貴方が願っても何処かの世界に飛ばされて来たんじゃないんですか?」

『そ、それは・・・』

ゼロス「しかも願っている事は叶わず、幸せだった時間も記憶を一時的に消されて・・・・」


『・・・・。』


何も言わなかった。

それにゼロスは困った顔で私を見てくれて、

ゼロス「僕は魔族です。都佑さんが知っている魔族だから、人間なんかの情には相当のモノではない限り流されることはありません。」


『それは・・・そうかもしれないけど、でも!』


貴方だってきっと、あの人達みたいになる!

そう何処かで自分の頭が警告のサイレンを鳴らしていた だから、私は


『・・・ごめん、じゃあ、お願いします。』



心を殺して君の傍に居る事にした。




負の連鎖が繰り返されることも、知らずに
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