君がいつか名付けた



転生しました



と言ったら何だ転生パロかとか
転生?何それ美味しいの?
と言ったような声が聞こえてきます。キノセイですね?


私が転生という言葉を知って全てを思い出したのは
1558年弘治4年、永禄元年である10月04日の誕生日を迎えた時であった
その当時私は五歳と言う若さで2016年と言う単語を思い出した
はて、私は一体どういう状況なのだろう

そう思いながら近くの畑に行って某暴君の言葉を借りて
いけいけどんどんに穴を掘ったり走り回っていると
転生という言葉にたどり着いてしまったのだった


『さて、どうしよう。
と言っても村の情報を貰うしかないよな』


烺夜間古都、前世では2016年で22歳という若さで生涯を終えました
死因は確かよくある車に引かれてあれまぁー。って感じ
あれまぁとは分かりにくいので簡単に言うと『王道かよ』と突っ込みたかった。

いやいや、18年程渡り慣れていた国道を渡ろうとしていると
左右確認してこなかったはずの車がまさか私をふっとばすとは思いませんよ
慣れって怖いね恐ろしいね。最も18年という年月
事故しなかったのが奇跡なんだろうけども


そんな私はとある村に生まれた女の子
因みに前世も女の子
正直これは男の子になるなと天からのお告げかと思いました。
いやいや、男の子なりたかったよ。
私はかわえぇ女の子を愛でて生涯を終えたいよ。
いや?なれるか、なろうと思えばなれるわ。馬鹿。出来るか。


『おかあちゃーん!おとうちゃーん!』

とりあえずパパママとは絶対言いたくない
そして知らないお父さんお母さんに愛されて
すくすくと育つ私。うんうん。

うん、この時代愛されてる。私もう良い。
このまま五歳でどこぞの天才五歳児永遠ループしたい
いやいや場所によるけど、正直ループは勘弁かも知れない。

あれ、どうしてループは嫌なんだろうか?
私は確かにずっと想うことは大好きだったはずなのに。

そう考えているとお母ちゃんが
「古都は元気ね」と言った言葉に私は驚いた

うん、私の名前前世と全く一緒だったのです。

しかも名前が男の子っぽいからこれまた中性

その名前を付けられたのには理由があるらしく
兄である人が夕刻になって帰って来た


ガラガラと音を立てて倒れ込んだ兄には驚いた
もう色々と驚きすぎて心臓が持ちません奥さん助けて


という私の悲鳴も虚しく声にすら出さない私が悪いんだが


兄「古都、元気でいたかー?」

父「古都も睦月みたいなくノ一になるんだぞ」

そう私の頭を撫でてくれる父は何故か冷たく感じて
私はうん、と笑顔で答えるだけこたえてあげた



烺夜間睦月

それが兄のフリー忍者の名前だった
私はむつ兄と呼んでいるらしい
転生前は一人っ子だったので私にはとても嬉しい事だった



自分が忍者に

そう思うとワクワクして当時五歳だった
私は何もなんにも知らない事を、後に私は語った。






























『まーたまたまた、懐かしいなおい』

ホーホーとフクロウか鳩か全く見当もつかない
動物の声が聞こえる中
私は布団からむっくりと起き上りながら
ぼそりと同室に聞こえない様に呟いた


『(まさかこの世界が忍たま乱太郎の世界だとは
当時知らなかったもんなぁ〜)』

そう溜息をつきながら私は同室である五年い組秋月葵を見る
気持ちよさそうに上布団を綺麗に足で飛ばしている辺り
今頃良い夢を見ているのだろうと半笑ながらもちゃんと
布団をかけ直す辺り私は良い子だと言い聞かせる


『(むつ兄、元気だろうか?)』


ふと心臓に添えた手を見つめる
ずっと見ると流石に首が痛くなるが、
むつ兄や前世の事を考えると胸の何処かがチクリと痛んだ


『(私は忘れていないよ。むつ兄の事も
・・・あの出来事さえも、鮮明に、戦慄に)』


ぞくりと震えたのは過去の記憶の所為か
それともまだ寒いこの季節に起き上った事か
せめて後者だと思いたい事だ

私はまた眠りにつく為に己の布団に潜りこみ
そのまま浅い眠りの海に自身を投げ入れた。
































これは

あんまり調子に乗らずに

ほんの少しだけでも

気を付けていなければならなかった

罪と償いの物語である




前ページ - return - 次ページ













/utakata3/novel/28/?index=1泡沫の白昼夢