きっとなにかがはじまる

それは確かに楽しかった世界

それは確かに望んでいた世界

小さな種族の大きな物語が

今、幕を開ける



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それはいつも通りの日常生活を過ごしていた時だった

私はいつものように朝起きて昼寝して夜寝て、規則正しい生活を送る事を

一生懸命に頑張っていた。

そんなある日、

気が付いたら森の中にいた

そして視界にはふわりと羽の生えた妖精が此方を覗き込んでいた

大事な事なので二回言おう。

羽の生えた妖精が宙に浮いて、此方を覗き込んでいた。


…理解に苦しんで思考が停止して5秒位たったころだろうか?

大丈夫?と聞かれて、答えたのは表現としては合ってるが
回答としては全く合っていない雄叫びだった。


「チミってもしかして人間!?」

『え?』

「でもハーレクイーンに見つかったら大変だろうなー」

『どうして?』

「オレっちが怒られるからさ。人間はこの森には入っちゃいけない事になっているからね」


そうと聞いたらすぐに出なくてはと思い、辺りを見渡した
私に、妖精は無駄無駄と腕をひの形にして首を横に振って否定していた

「無駄だよ。もうチミはこの森から抜け出せない」

『え!?なんで!』

「怒られる覚悟で連れて行くしかないかー。
あ、自己紹介忘れていたけど、オレっちの名前はヘルブラム。
みての通り、妖精族さ!」

そう自慢そうに空を飛んでいる

それを見て私も自己紹介をしようとしたが、


『あれ?』

ヘル「ん?どうしたんだい?」

『名前・・・誰だっけ?』

ヘル「え!?チミ名前も忘れたの!?おかしい人間だねーww」


そう笑われると腹が立ったので、軽く叩いた事により
森の中がその音で響いた

予想以上に痛かったのか、悲鳴を上げるヘルブラムに
私は少しおかしくて、笑ってしまった。

それにより、ヘルブラムの反感を買ってしまったのだが、

ヘル「痛いなー!妖精には優しくするって小さい頃聴かされなかった?」

きにしないでおこう。
あと妖精は産まれてこの方初めて見るので
知らないです。と思っていると、心が読めるのか
「そうですかー」と生返事が帰って来た。


『まず自分が誰だか分からないのにそんな事言われても・・・』


そうこう言っている間に、移動しようと、催促がかかってきたので
私はそのハーレクインと呼ばれた人の元に
ヘルブラムと一緒に向かう事になった。

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暫く歩いていると、キノコがいっぱい生えている場所にたどり着いた
その上に寝転がっている子供が気付いて降りてきた


「ヘルブラム!その子はどうしたの!?」

ヘル「そう焦るなよーハーレクイーン。この子は気が付いたら森に寝ていたらしいんだ」

ハーレ「ふーん」

『えと、あの。』


冷たい視線で見られると一歩下がってしまう

でも一応自己紹介しないとと思い、踏ん張って私は言った


『記憶が曖昧で気が付いたらこの森に入っていました!その事には謝ります。

私の名前は、・・・都佑、そうだ!私の名前は都佑っていいます!』


ヘル「へー都佑かー。よろしくね!」



さっきまで名前思い出せなかったもんねーっとヘルブラムから話を聞くと本当かい?とハーレクイーン


ヘル「そうだよ。ハーレクイーンに怒られる覚悟で連れて来たんだ。で、どうする?この子」

ハーレ「どうするっていっても、・・・ね、都佑って言ったよね?」

『う、うん。』

ハーレ「この森には人間が入ってはいけない約束があるんだけど、君のお父さんかお母さんの事とか思い出せるかい?」





そう聞いてみると唸るばかり、


ハーレ「うーん。どうやら記憶喪失だね。」

ヘル「きおくそうしつ?」

ハーレ「ある事が原因で記憶が一時的になくなってしまっているんだと思う。

この森でずっと暮らしていけば何か思い出せることがあるかもしれないね。」


『ほんと!?私ここで暮らしてもいいの?』

ハーレ「まぁ、仕方がなくって処だけどね。自己紹介が遅れたけど、おいらの名前はハーレクイーン。

別の名を妖精王。ま、どっちでも好きな方で呼んでくれればいいよ」


『妖精王・・・妖精、王様・・・・はっ!?』

王様だったのかと考えたらあたふたしてしまう

敬語をろくに使っていなかったからだ

殺されると思ってごめんなさいと謝っていると

困った顔で大丈夫と言ってくれた


ハーレ「都佑って呼んでいいかな?」

『いいよ!私もハーレクイーンって呼んでいい?』

ハーレ「いいよ。よし!そうと決まれば寝床とか色々教えてあげないとね!高いところは苦手じゃないかい?」

『多分。』

ヘル「じゃ、妖精の森のご紹介と行きますかー!!」


そう言ってヘルブラムは勢いよく飛んで行った

私はハーレクイーンの手を繋いで飛んで行った