死んだ星を忘れないため

それから、投獄に入れる、と思った?

私はその場所にいてもダメだと思って

「…おいおい、嘘だろ」

『んーすっげぇ鬱陶しい。無理。』

脱獄する事にしました。

あ、リングを外そうとしたのね。

抜けませんでして、

はい。

抜けませんでして。

リングを私も外したかったの。
そしたら聖騎士の奴らも
私のリングを外せるものは如何なる者でも
大金を渡すって事で、

石鹸でツルツルにしたり、熱して汗かいて滑らせたり
色んな事を試した結果、全く出来なかったので…

牢獄にぶち込まれていただけだったのだ。

『本当にやる気あるんですかね。あと私無実だし!バっ君も!』

「バッ君いうんじゃねぇ後俺も出せよ」

何だかそれは違うような気がして…
首を傾げて、下を出しておちょくる

『まぁ仕方がない。』

私は、もう抜け出せられないのだから。

牢屋位、抜け出せられるものが合っていいじゃないか。


『…私は行きたい所にいく。そいじゃ』

「まぁ待てよ」

そう言ったバンに止められたが、私は止めなかった。

彼はエレインを殺したという嘘偽りの罪に苛まれるだろう
だが、それだけで終われば良いと私は思うのだ。

だって、

『(この胸の奥底で渦巻く歪なモノを、彼らは知らないままなのだから。)』


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本当に置いて来てまぁ良いとして、これからどうするか、
ひとまず自分が一体何者なのかを整理付けてみたい。

と、すれば

『“星黎族の末裔”か、』

一体その星黎族がすんでいた都がどこにあるのか、そこから考えていきたい。


と言って、すぐに見つかるなら話は早いのだが…

『まぁ見つかるわけないわな!リスさんや』

そこら辺に落ちてたどんぐりを集めて食べていたリスに声をかけ
驚かせて姿をすぐに消させる能力を持っていたか、と
バカげたことを考えてふと思い出した。

『そういえば、今何時なんだろう?』

エレインが居た時には、彼女に時間や日にちの感覚を教えてもらっていた。
一応記憶が消えているとは言え、何百年も生きている
または両親が2300年以上も昔だと、私が生きているのは3000年位だ。

此処の世界については彼女から沢山教えてもらったものだ。

妖精族、巨人族、人間、そして魔人族と、女神族。

その五つの種族がかつて生活を共にしていた…とか、戦っていた、とか?

『そう考えると、私は妖精族?でも空は飛べなかった』

崖から落ちて何とか浮かぼうとした時はハーレクインにこっぴどく叱られたものだ。

『かと言って巨人族だと肉体の大きさ的におかし過ぎるし〜』

だとしたら人間?でも人間は100年も生きれないはずだ。
まぁいきれたとしても、だ。精々110年とか120年位だろう。

となれば、後は

『封印されていた、魔人族か、女神族』

それもおかしな話だ。

何故なら光り輝いて降りてきたあの声の主は”星黎族”と呼んでいたではないか。
そうなれば、5つの種族自体がおかしいのだ。

もし仮に星黎族が居たとしたら、5つではなく6つの種族と伝えられるべきだ。
そうならなかったのは、幾つか仮説が付くが…


『そもそも星黎族は種族ではない』

或いは、種族という存在をこの世から誰かの手で消し去ったか。
そのどちらかに寄るのだが、どちらも可能性があり少し戸惑ってしまう。

『どうしたものか…まぁとりあえず聞き込みしながら』

この世界を回ってみるか。そう決める事にした。