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『ついたー!』
「にしてもひれぇな」
埃は意外とついていないことに朝起きて昨日のご飯を食べ終わった
都佑とポップは都佑の実家である家に入っていた
一階は暖炉とリビングがあり、二階にベットが二つともう二つ部屋があった
1つは倉庫で、もう一つは・・・・
『此処、』
「都佑の、部屋か?」
机に写真が立てかけられており、赤ん坊が寝れるベット以外に大人が寝れるベットまであった
写真の中には、男と女が子供を抱えていた。黒い髪の毛の男に、白い髪の毛の女性が
「これ都佑のお袋と親父か?」
『いや、そんなはずないよ。だって私の生きていた世界は別世界だって言ってたし
それに…それに?あれ?』
写真を手に取っていた都佑が目を奪われた場所にポップが見る
そこには、日記が立てかけられていた
「んーと何々?…わっ、こりゃ古代文字じゃねぇか〜
師匠にもっと教えてもらえばよかったって言うと思ったか?」
実は読めるようになったんだよな!そう言ったポップに都佑は
おおーと声を上げた
「んじゃ読むぜ?え〜これを読んでいるということは、私達は死んでしまっているのね。」
ー森の奥深くで、私シルフィーと父マークがひっそりと暮らしている中
子供を授かったの。名前はー
「“ミーネ”」
『うっ』
「都佑!?おい、都佑!!大丈夫か!?」
名前を呼ばれて、酷い頭痛に悩まされる都佑に
まさか何か呪いでもかかっていたのかと思い読みあさる
だが、何も書かれていないそれどころか、都佑を頼んだとしか書いていなかった。
「っくそ!!都佑!しっかりしろ!!」
『っ…はっ…はぁ、はぁ』
「大丈夫か?」
『うん、ごめん…ちょっと何か出てきて、』
無理しなくていいそう言ったポップに都佑は笑って大丈夫だと返した
名前を呼ばない方が良いと思ったポップが此処は都佑の家だということに
再確認した
『にしても、懐かしい気がする』
「この家に住んでたのか?」
『記憶ないけど、何となく感じるの』
そうかそう言ったポップに都佑が寂しそうに名前を呼んだ
大丈夫。そう言い返す
「んなことより部屋を片付けるか」
『ええ!ある程度魔法呪文使えるようになったし!!あれでもこんなに使えなかった気が…』
都佑そう呼ばれて振り返るも、おでこにキスされてブワっと照れる都佑に
ポップは笑ってすまねぇと言って都佑の背中を腕で支えた
「ちょっとばかしゆっくり休んでくれ。色々調べたくなってな」
都佑の記憶を解き明かす何かが隠れている気がした
そうポップが感じ取り、急遽マァム達に連絡を取った
嫌な予感がした為、マァムにヒュンケル達の連絡も取る様に言って
++++++++++++++++++
「ここが都佑の…」
「あのポップさん、都佑さんは?」
「あいつなら寝かしつけてる。日記読んだら今まで以上に
酷い頭痛で気を失いかけちまってたからな。」
暫く目を覚まさないようにしてるそう言ったポップに
心配そうにしたメルルだったが、ポップから本を見せられ
これは?と声をかけた
「都佑のお袋さんが書いた日記だ。メルル、この翻訳頼んでくれねぇか?
マァムはすまねぇが昨日都佑が取った魚が食べれるなら調理してくれると助かる。
2人とも今日はここで止まっていくといい」
分かったそう言って作業に取り掛かるマァムにヒュンケル達も声を上げた
「お前さん達を呼んだのは他でもない。
この本でひょっとしたらダイの何かが分かるかもしれねぇんだ。」
「何!?」
そう周りの手が止まる
「都佑が此処に来るまでに言ってたんだよ。夢の中でぼやいてた」
ー森、ドラゴン、呪文、封印
「これは本を読まねぇと分からねぇから推測だが、
恐らく都佑の親父さんはドラゴンを封印する力の持ち主だ。
お袋さんが魔術のプロでもあるが、ちょっとドジ踏む奴だったらしくてよ」
「変なドジ踏んでダイを何処かに封印してんだろうって魂胆か」
嗚呼、その通り。そう言ったポップに良く気付いたなと
ラーハルトが言う。
「ま、都佑の夢見が悪いことで知った内容だからな。喜ぶべきことじゃねぇんだがよ」
「にしても封印っていっても私達で何が出来るんですか?」
「都佑の力は覚えてるか?あのとんでもねぇこの世界を滅ぼしかねない力を使った事を」
数年も前なのに、何処か覚えがある
大きな災害にも起こしかねない様な、魔王バーンの身体に
何度も穴をあけつつも、魂を燃やし尽くした筈だった都佑
それがポップに抱きかかえられつつも帰ってきた
最初は名前を呼べて次何処行くかとゆっくり話が出来ると思っていた
なのに、急に来たのだ
ーメルルって、誰?
そう言った都佑に嘘だとマァムが呼ぶ
幸いなことにマァムは知っていたのだが、ヒュンケルの事がうろ覚えで
クロコダインの事を知っている所、恐らくヒュンケルが仲間に入る所に
記憶が戻っている事を知った
その日で嘘だと思っていたのだが、自体は深刻になる
次の日なんとマァムまでも忘れかけていたのだ。
それに異常だということで、マトリフ師匠の所に連れて行くことにした
その時に魔法ではどうしようも出来ないと告げられたのだ。
「そんな大きな魔法を何度も放てば、脳に障害がくるこた間違いねぇ。
本来だったら大目玉をくらわしたい処だが…お嬢さん、俺の名前は分かるか?」
そう聞いたマトリフに、都佑は首を横に振ってこういったのだ
ごめんなさい。
その透き通った声に、マトリフはいいんだと笑った
「その師匠が言ったんだよ。都佑の血が関係している可能性があるって」
そう実は都佑が記憶を失いつつある時、マトリフが一時的ではあるが
都佑の記憶をこれ以上消さないように呪文を唱えていた
その呪文をポップに伝え、数日に一度寝ている時にかけてやれと頼まれていた。
おかげさまで都佑はポップの事は知って、マァムの事も大分忘れているが
名前を知っている所までにとどまった。
「だからこの家洗いだしたら、運良ければダイの事も何か分かるかもしんねぇ!!」
「それで俺達を呼んだのか」
「師匠から一応聞いているが、都佑の親父は師匠の更に師匠だったらしい」
「何!?」
「ラーハルト、知らねぇか?マークって魔法使いの事」
そう言ったポップにラーハルトが目を見開き、ポップの胸倉を掴んだ
「おい、今なんて言った!?マークか!?あのマーク大魔導士のことか!?」
「ラーハルト!お前知ってるのか!!」
「嗚呼、もう何十年も、それこそ軽く100年は超えているでしょうね。
当時俺はまだ幼く、森で迷子になった時にマーク大魔導士に救われている身でな。」
なんだって!?そう声を出す者に、ラーハルトは説明をする
「マーク大魔導士はもう何でもできた。異次元の世界に行くことだって
成る程、あのお嬢さんの顔を見てモヤモヤしていたが、すっきりした。
そうか、あのマーク様の娘さんだったのか…」
「何か聞いてねぇのか!?」
「私も助けられて数日だった…だが、確かに幼い子がいたのだ。
黒髪の、そう彼女と同じような姿をした子が。」
「えっ!?なん、だってそれって100年以上の昔じゃ」
「だから困っているんだ。都佑は紛れもない人間の子だ。
母親も父親も人間だったからな。だからおかしいのだ…
笑っていた子が、100年以上も生きているのかと、だがこれをみたら何となく分かった」
そう本棚を漁るラーハルトが見ろとポップにみせてきた
「都佑の親父さん、マーク様はこの神聖樹の周りのみ時間が遅くなる事を見抜いていたのだ」
「え!?じゃあ此処にいればずっと歳とらないってこと!?」
「そう言う事にもなるが、条件があるらしい」
此処をみろ、そう言ったラーハルトにポップが目を開き内容を読む
「おいおい、嘘だろ?」
「どういうこと?」
「マーク様は神聖樹のご加護の者である。その者は人間のみ許されて
神聖樹の枠組みなら永久に生きれる事だって可能と言うことだ。」
そうポップが読んだ内容に、周りがどよめく
「それにあのお嬢さんの母君は、素は別として、一応大きな魔導士として名をはせたらしい。
別世界に行っていたのは一時期なだけで、恐らく都佑様の記憶を消したのは母君だろう。」
「ちょ、ちょっと待ってくれ!じゃ、じゃあ都佑の記憶が消えつつあるのは?」
「この神聖樹の力だろう。」
そうとなっては急いでこの場所から離れなければそう動き出したポップ達の前に姿が現れる
「都佑…!貴方起きて良いの!?」
ぱちくりと瞬きをする表情
その純粋な顔に、首を傾げた姿
「都佑、さん?」
嘘だと言って欲しかった
完璧だったのだ、魔法は呪文は
『誰?』
なのに、どうして消えてしまうのだろうか?
この記憶は
++++++++++++++++++
『はえーそんな大それたことを私がしたんですか〜なんだか身に覚えないですね』
そりゃ記憶がないんだから身に覚えもないだろう
そう言いたかったポップ達だったが、言うのを堪えた
「で、ダイってドラゴンの子を探しているんだけど
何か手掛かり知らないかしら?」
「おいマァム!」
「記憶がない以上逆に逆手を取って考えたの!
都佑が私達に教えていない情報を今教えてくれる可能性だってあるじゃない!!」
そう言ったマァムにポップがかかろうとするのを
メルルが止めに入ろうとした瞬間だった
都佑が間延びする声で納得したと声を出した
『なるほどー私ってすげぇことしてたんだな。今の私なら考えれなかったわ。』
「え?何?ワカッタの!?」
『多分“神隠し”だね。精神的な〜えーとねとっても難しい内容なので〜こうします!』
デルタそう言った都佑の周りを囲み景色が変わる
恐らく精神的な体内の方に取り込まれたのだろうと
ラーハルトが解説をいれる
『あ!ハル君だ!元気〜?』
「都佑様こそ、お元気でしたか?」
『って貴方が居るんだから、きっと何処かで会っていたのね。
ごめんなさい、私の記憶がなくて、皆さんにもご迷惑をおかけしまして』
いやいやいや、そう手を横に振るポップ達に都佑はおじぎをした後前を向いた
『この次元は私が作った次元です。私がお連れしただけなのですぐに帰れますよ。』
では、説明をそう世界が一変することに、一同が変わった場所を見る
『私の力は父と母の両方を受け継いでいて、恐らく前までは母の影響が強かったのでしょう。
神聖樹の力は神の聖なる力で、邪悪な感情や悪に染まる状態を消し去る事が可能です。』
「俺達の旅は悪だったって事か?」
ポップ!そう声を上げるマァムに都佑が否定する
『いいえ、コレはまた別ですね。多分ポップさん、あとマァムさんにメルルさん
これは…ヒュンケルさんもはいってますね。皆さんの身体を維持する為に行った
ちょっとした禁忌魔法の対価です。』
「禁忌?」
『ポップ、君?』
「ポップでいいよ。なんだ?」
『マトリフ…師匠?から何か聞いてませんか?こう禁忌中の禁忌って』
「あー、んと聞いてたわ。確かー」
『「人を一時的に蘇生可能なレベルで存在させるものが」』
そう言い切った二人に、周りの者が驚く
それも無理はない。今情景で出していることこそが
都佑やポップ達が戦った死闘の景色なのだから
『…そう、貴方はそんな目をしていたのね。
なら私でもあの子でもなく貴方がポップ達と居るべきよ。』
「都佑?」
『この呪文はね?記憶を封じ込める代わりに、人を例え身が滅びようとも
心を持つものを殺させない滅ぼさない呪文なの。禁忌でも禁忌。
使えば人の域を超える筈だったんだけど〜私の家系上それを許されるのよ。』
神聖樹の力として、効果が発揮された
そう言ったヒュンケルに都佑がうなずいた
『ああ、そうそう私の名前はミーネよ。丁寧に話して
とっても困ってそうだから名前もついでに変えて欲しいわ。』
「ああ、分かったよ。」
宜しくそう手を取るマァム達に都佑、否記憶を封じた状態である為
この際ミーネと言った方が正しいだろう
「では、ミーネ。お前が都佑を戻せる方法とは?」
『まず貴方方のこの子が付けた呪いを取り除きます。
あとは神聖樹の泉に入っていれば記憶は戻るでしょう。』
やったー!もうすぐじゃない!!そう笑って喜ぶマァムに
一人困った顔をした子がいた
「ミーネ、お前さんはよ、都佑が居なくてせいせいしてんじゃねぇのか?」
「ポップ?貴方何言って!!」
「どうなんだ?」
素直な目に、ミーネは目を丸くしたあと、軽く笑ってそうねと答えた
『確かにあーんな強気で、無理しちゃう子なんて私無理よ!
すっきりしてせいせいしたわ!!』
「ミーネ?」
『でも、この記憶が言ってる。
戻りたいって…だから私も元ある場所に戻るわ。』
「いいの!?折角手に入れた自由なのに…」
『あのね?マァム、私もうポップ君の目を見て満足したの。』
え?そう今度はマァムが目を丸くした
ミーネがウインクして言った発言にしては
かなり軽い話に見えなかったのだ
『こんな勇気のある優しい子に好かれて、私も罪な女よね!!』
「都佑さんより、ミーネさんの方が自身を分かっている気が〜」
「メルルー間違っていねぇよそれ」
とほほそう軽く涙ぐむポップにヒュンケルが慰めに入るも
おめぇにされたかねぇよ!と言ったポップに皆が笑う
『…都佑、貴方は本当に良い人間達に恵まれるのね。
禁忌を何度も積み重ねてまで、貴方が得たいと思う気持ちが、
私も分かった気がしたわ。』
でも、私がミーネが彼女らの輪の中に入る余地はない。
仮に入ったとしても、長くはもたない。
都佑の明るさや無邪気な所が、彼らに気に入られたのだろう。
『ポップ!あとメルル!!ちょっとこっちきてくれる?』
そう指を鳴らし元の場所に戻したミーネが声をかけた
ポップとメルルはお互いの目をみて首を傾げた